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ベトナムラーニングジャーニーで感じたこと1 気候・日本企業進出・政治バランス

約1週間のベトナムラーニングジャーニーから帰ってまいりました。
現地からも発信できれば~などと言っていたのですが結果的には発信しないばかりか、帰ってからもしばらくnoteを書けないでいました。
毎日書く習慣化を止めると、再開するのにこれだけのパワーがいるのかと実感しています。やり続けるのって本当に大事です。

さて、今回ベトナムの首都ハノイ、および最大のビジネス都市ホーチミンシティ(旧名サイゴン)へ行ってまいりました。
一旦網羅的に感じたことを全部テーブルの上にあげてみよう、と思ったのですが、それでは長くなりすぎてしまいます。
順次2,000文字程度で切って書いていこうと思います。シリーズものになりますがどうぞお付き合いください。


ベストシーズンの気候が子連れ旅にはとても快適

私は今回妻と、4歳の娘の3人でベトナムを訪れました。北部のハノイ・南部のホーチミンシティとも1月の気候は当地のベストシーズンと言えるもので、とても快適でありがたかったです。

まず、北部に位置するハノイは1月は乾季であり、雨が少ないです。酷暑季は高温多雨になるということで、北部ベトナムは圧倒的に冬季の旅が快適と感じました。
気温は上が25度、下が20度程度。標高が上がったり、風が吹いたりすると寒く感じることもあるでしょうが基本的に長袖一枚でOKだし、汗もかかない。本当に快適でした。曇りがちだったのが逆によかった。日が差すと暑く感じるくらいでした。

南部のホーチミンも、乾季であり、気温は上が35度、下が25度でしたがカラっとしていて数字以上に暑さを感じませんでした。流石に涼しく感じる、とはいきませんが東南アジア特有のむわっとした不快さがなかった。南部ベトナムも冬季の旅、とても良かったです。

ベトナムは南北1,650kmに及ぶ細長い国です。日本の北海道最北端から九州最南端までの緯度間距離がほぼ同等です。
ですので、これだけの気候の差が生まれるのですね。中部ベトナムは1月、決してベストシーズンとは言えないようですが私が訪れた北部・南部はベストシーズンでした。本当に快適でした。

かといって極端にベストシーズンの旅費が高額になるわけでもない。ここも嬉しかったポイントです。

日本企業が多く進出 - 日本食が手に入りやすい!

子連れ旅行で嬉しいポイント2つ目がここです。
ハノイ、ホーチミンシティ両都市とも日本企業が多く進出しておりまして、日本人駐在者・在住者向けのサービスが多く見られました。日本食レストランやスーパーも多く、この点は子供の食事面で非常に助かりました。

慣れた食事を食べていれば体調を崩しにくいので、翻って親のペースも乱れにくいです。もちろん、大人だけの旅行のようなハードな日程は組めませんがだからこそゆったり旅を楽しむことができたと思います(もちろん、大人は現地メシも楽しみました)。

スーパーでは両都市ともイオンモールがあり、マックスバリュもありました。ホーチミンシティに業務スーパーがあったのは仰天しました。
また、ホーチミンシティには高島屋があり、デパ地下で焼き魚などを子供に食べさせることができました。これはとても良かった。

日本人向けの和食レストランなどもあり、クオリティ・価格とも十分満足がいくものでした。

ベトナムは南北分裂してベトナム戦争を戦い、共産陣営の北ベトナムが勝利して南北統一を果たします(このあたりの粗い説明はご容赦ください)。
よって、米国や日本など西側諸国の本格的な市場参入は90年代後半になってからでした。日本の首相が初めてベトナムを訪れたのは94年の村山富市首相だということです。

それから30年、両国の経済交流が盛んになり、現在の状況となっていることが良く分かります。「日本食が人気」ではなく、現地日本人のニーズがあるからこそレベルの高い日本食が食べられるのですね。

某定食屋さんにて 注文もQRコードから日本語対応ででき快適でした

共産陣営一員としてのバランス

米越の国交は、ベトナム戦争終結後20年が経過した1995年に回復します。その後、ベトナムを在任中に公式訪問した米国大統領は

・クリントン(2000年)
・ブッシュ(2006年)
・オバマ(2016年)
・トランプ(2017年・2019年)
・バイデン(2023年)

の5名、6回です。

ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。トランプの2019年ベトナム訪問は、米朝首脳会談のタイミングなのです。
・・・予備知識があったわけではありません。以下の写真を見たことで思い出したのです。

米朝首脳会談の会場であったハノイのHotel Metropoleに掲示されていた写真

現在共産主義を標榜する国家は中国・ベトナム・ラオス・キューバ・北朝鮮の5カ国です。米国との覇権争いがあり、実質北朝鮮の庇護国である中国、経済規模の小さいラオス、米国との対立が根深いキューバではこの会談は実現できなかったのだろうな、と推察しました。

ベトナムは、共産主義陣営の中で絶妙なバランスの下に位置しているのだな、とここから推察できました。
2023年に、バイデン米国大統領・習近平中国国家主席の両名がベトナムを訪問したことは実に象徴的です。

ミクロな視点から見る地理・経済・政治

奇しくも本記事は、地理・経済・政治という壮大なテーマをミクロな視点から見て、史実と照らし合わせた答え合わせのようになりました。
続編でも硬軟織り交ぜて書いていければと思いますので引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。

ご覧いただき有難うございました!

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