美味しい話 コロナが過ぎたら絶対に行く!! 01 北海道紋別郡雄武町 あし野 雲丹と毛蟹
北海道紋別郡雄武町 あし野 雲丹と毛蟹
2020年からのコロナ禍。それまで出張が中心の生活だったのが一変しました。とにかくお籠もり生活となり都内でも外食の回数が激減。ひたすら自炊生活。そんなライフスタイルではや1年半。そうなってくると想い出すのが、「ああ、あそこで食べた あれ、また食べたいなぁ。」「あの店の大将げんきかなぁ」そんなことばかり。
てなわけで、想い出すままに食の記録を初めて見ようと。
第一回目 北海道紋別郡雄武町 「あし野」
雄武と書いて「おうむ」と読みます。オホーツク海に面した雄武町は人口4500人ほどの町。だいたい網走と稚内の中有間地点。そんな雄武町にあるちょっと隠れ家的な居酒屋が「あし野」。
もちろん地元の人に連れて行って貰ったお店ですが、そういう店は絶対に美味しいの。
雄武町は水産と酪農そして農業の町。特に水産業は毛蟹や帆立、鮭やら蛸やら雲丹やら筋子が自慢の土地柄。
そんな海産物を地元の人が行きつけの店で食べるのだから、唸るぐらいに美味しい。この店で始めてトライしたのが毛蟹の味噌が残った殻に冷酒を入れて飲む蟹の甲羅酒。熱燗を入れて飲むのは何度か体験したことがあったけれど、冷酒を入れて飲むって言うのは、ちょっとびっくり。
ちなみに帆立や雲丹は6月頃が旬。毛蟹はオホーツクの流氷が去った頃、5月初旬ぐらいがバツグンに美味しい時期。
夏の後半は鮭が捕れて、取り出した卵巣を塩漬けして筋子を作る。筋子は筋子を漬ける職人さんの技量が問われる食べもの。何処で何時とれた筋子か?ではなく、誰が漬けた筋子なのかで、評価される。
名人の漬け込んだ筋子は棒のように握ってもへナっと折れないでピンとしている。そんなことを教えてもらったのもこの雄武町。
雄武町ではイチゴの栽培もやっていて、おそらく日本の北限のイチゴ生産地。
あし野で地元の旬を楽しんで、地元の人とばかっ話をして、飲んで酔いつぶれて、そんな日がまた 早く来ますように。
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年間100日を日本各地に出向いて、地域の課題解決の相談にのっていた亀田武嗣(デジタルメディア研究所・主任研究員)による、足で探し、人と交流…
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