『14』をつけた魔法使い#14
『川崎F』の中で、
チームが強くなって喜んでいるだけでなく、
ちょっと違う事で、
みんなに喜んでもらおうとしている人がいました。
プロモ部のアマノです。
アマノの仕事は、チームが試合がある時や、
試合がない時にも、
『カワサキ』の人たちを喜ばすことでした。
アマノはケンゴがチームに入ってきた時から、
色々なもの持たせて写真を撮って来ました。
ある時はバナナ、
ある時はぬいぐるみ、
ある時はお菓子。
アマノはケンゴだけでなくチームのみんなに、
いろいろなものを持たせて写真を撮ったり、
していました。
そう、アマノは気が付いていました。
ケンゴはとりあえず、
何でも持たせれば笑って写真に写ってくれることを。
そして、その笑顔の写真は、
見た人も笑顔にしてくれることを。
だから、アマノはケンゴを見つけると、
何かを持たせて写真を撮りました。
ケンゴも写真を撮られながら笑いました。
そして、理由を聞くのはいつもあとからでした。
笑顔のケンゴの写真はその後、
ポスターになって「カワサキ」の街に貼られ、
みんなを笑顔にしました。
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