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『14』をつけた魔法使い#16

「川崎F」はたくさんの点を取るチームでしたが、
試合に勝つためには守る事も必要です。
「川崎F」には、とても背の高い「守る人」たちがいました。
どんなボールが来ても、みんな弾き返してしまう
その「守る人」たちを、
みんなは「川崎山脈」と呼びました。

そんな川崎山脈の中でも、
一番年下の選手が「ヒロキ」でした。
ヒロキは歳がケンゴと近い事もあって、
ケンゴと仲良しでした。

ヒロキは試合の時、ケンゴには、
「守備はオレたちに任せて、お前は前を向け」と
いつも言っていました。
だから、ケンゴはいつも安心して前を見てプレーを出来たのです。

ヒロキとケンゴは試合の時だけでなく、
ご飯を一緒に食べたりもしました。
だからケンゴは
ヒロキの事をお兄さんのように思っていました。

お兄さんのようなヒロキに
ケンゴは色々な事を話したり、
相談をしたりしました。

相談と言うのは、
悩みや困った事を聞いてもらう事です。

そういう友達のような人がいる事は、
とても大事です。

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