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愛着スタイルを生徒理解に役立てよう。

みなさんはアタッチメント(愛着)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

教育学部を出ている人なら大学の講義の中で勉強したと思います。

心理学の世界では人の性格を分類する手法がいくつか存在します。
僕は生徒の性格を人間関係の観点から分類する時には、ボウルビィやエインズワースが提唱した愛着スタイルの分類が使えると考えています。

今回は愛着スタイルの分類についてまとめようと思います。

愛着スタイルとは?


愛着のスタイルとは「親密さを避けようとする傾向」(縦軸)と「交際中に不安になる傾向」(横軸)に分けたものです。

この分類で分けるとそれぞれの愛着スタイルは以下のようになります。

・ 安定型(Sタイプ)
相手に対して親密さを求めるが、自己肯定感が強く相手を尊重して考えることができる。統計的には一番多い愛着スタイル。

・ 不安型(Nタイプ)
相手に対して親密さを求めるが、自己肯定感が低いために相手の一挙手一投足に振り回され、自分は相手に愛されていないんじゃないかと不安になる愛着スタイル。

・ 回避型(Vタイプ)
あまり相手に親密さを求めず、恋愛を遊びのように捉える傾向が強い愛着スタイル。一人の人と深く親密になりにくく、パートナーが変わりやすい。

・ 不安・回避型(NVタイプ)
不安型と回避型の両方の特徴を持つ愛着スタイル。相手に対して親密さを求めず、自己肯定感も低いため恋愛が上手くいきにくい。

愛着スタイルは友人関係や大人との関係にも表れる

上での愛着スタイルの分類は恋愛での場面を想定してつくられたものですが、この愛着スタイルは友人関係や大人との関係を形成する時にも現れます。
生徒の愛着スタイルを分類することで、ある程度生徒の持つ人間関係の悩みを予知したり、予防することも可能です。

またそれぞれのタイプ別の悩みや接し方を考察していきたいと思います。

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