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過去に敬意を払うこと

過去の設計や実装を見て、できごとを聞いて、「なぜこんなことになっているのか」「もっといい方法があるのになぜやっていないのか」と思うことがあるかもしれません。あるいは心の中だけに留まらず、否定的な言葉を公に発してしまうこともあるかもしれません。

その気持ちを言葉にするとき、ちょっと立ち止まって欲しいのです。
過去を築いてきた人達は思慮の浅い、心ない人達ばかりだったのか。
きっとそんなことないですよね?

たぶん過去いた人達も、今いる私達と同じように、そのときできることを精一杯やってきたのではないでしょうか。
その時時の厳しい制約や、止むを得ない事情もあったはずです。
そんな中、お互いを尊重し、一生懸命ユーザーと向き合い、プロダクトを作ってくれた人達がいたからこそ、今があります。

今私達がここに立っていられるのは過去の積み重ねがあったからです。
もちろん、もっと改善していけるところはあると思います。
当時手が回らなかったところもあるでしょう。

今なぜ、私達はここにいるのでしょうか。
今までたくさんの人達が繋いできてくれたプロダクトや組織をもっとよくすること、それも理由のひとつではないですか?
もちろんよくないところ、改善できるところは伝える必要があります。
ただそのときに、否定的な表現や強い言葉を使う必要はないでしょう。

また、組織には長く在籍している人がいるかもしれません。
彼らを否定する言葉を使ってプラスになることはおそらくないと思います。
彼らの積み重ねがあったからこそ、私達が今ここに立っているのです。

対立を生むような表現をしてもいいことはありません。
想像だけで強く否定的な言葉を使うのも避けた方がよいでしょう。
改善した方がよいと感じた点は、その理由と一緒に淡々と伝えればいい。
そして過去を築いてくれた方々への敬意を忘れないでほしい。
私はそう思います。

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