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これを読めば「クレド」が必要な理由がわかる

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皆さんこんにちは!さくら印刷のタカマサです!

年度末でめちゃめちゃ忙しいですが、首相動静を見ては自分は大したことないと気持ちを落ち着かせてます。(笑)

現在、来年度の経営方針を立てておりますが、その前にまずは先に会社の考え方や価値観を社員に共有しておく必要があると感じクレド経営発表会を行いました。


3年くらい前から必要だと感じていましたが、日々の社長の言動やこれまでのさくら印刷のやってきたことや事業領域、誰に対してどんな価値を提供してきたのか、そして私の人生観そういったものを考えながら作った渾身のクレドです。
このクレドは、(株)さくら印刷の信条です。そして、経営理念であり社内憲法です。そして社員のみんなが判断に迷った時の行動基準となるものになります!


クレドって何?

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先にクレドとは何か?というお話からさせていただければと思います。
クレドとは「信条」を意味するラテン語から来ています。基本的にはミッション、ビジョン、バリューという3つからできておりそれをまとめてカードにしたものをクレドと呼びます。
クレドが経営ツールとして注目を集めるようになったのは皆さんもご存じかと思いますが世界的ホテルチェーンであるリッツカールトンや医療品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンが取り入れて企業経営に大きなインパクトを与え世界中にクレド経営という者が広がっていきました。


具体的にひとつづつ説明しますと、まずミッション日本語で言うところの「使命」ですが、これが企業が達成するべき目的やさくら印刷で働く意味だったり、存在意義です。クレドの中でもっとも重要な位置づけのものになります。ミッションがない、または働く人々がミッションを理解していない状況は、目的地を設定しないまま、船にのりみんながみんな好き勝手な方向にオールを漕いでいるのと同じような状態です。それでは力が分散されてしまうので、組織は中々前に進めません。


続いて「ビジョン」ですがこれは、中期的な目標のことをいいます。ミッションという目的を追求するのが企業活動ですが、その目的達成に至る途中経過を「ビジョン」といいます。

弊社創業者の鎌田雅郎(私と誕生日が一緒)が大好きな二宮尊徳の言葉で私も好きなんですが、「道徳なき経済は罪悪、経済なき道徳は戯言」という言葉がありますが、道徳はまさしくミッション、経済はビジョンのことをさします。

どれほど素睛らしいミッションを掲げて事業を行い社会に貢献しても、売上や利益がついてこなければ、企業は継続することができません。企業はポランティア団体ではありませんので、道徳(ミッション)と経済(ビジョン)のパワーバランスが大切になります。


最後に「バリュー」ですが、これは簡単です。「バリュー(value)」とは「価値観」のことです。一般的に皆さんが行動する判断基準となっているものだと思います。物事の優先順位を決め、何が大事で何が大事で何が大事でないかというモノになります。

クレドで言うバリューは、ミッション(目的)を達成するために必要な価値観・思考・行動指針と位置付けています。
以上の3つからクレド(理念)というのは成り立っています。


ここまでがクレドとは何か?というお話でしたが、続きましてなぜこのクレドがさくら印刷に必要だったのかというお話させてください。

クレドが必要だと思った経緯

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こちら印刷業界の市場グラフになっております。1960年代からどんどん成長して来まして、絶頂期には出荷量が9兆円くらいありました。そこでバブルが崩壊してどんどん減ってきています。

そんで2017年の時点で出荷額は5兆3千億円くらいまでおちこんできていると。2007年の出荷額は7兆1,417億円であったため、10年間で1兆9,039億円の減少となりました。赤が事業所数でこちらも年々減っております。

時代の変化についていけずネット印刷などに仕事を奪われ、今までのように印刷だけをしてきたという会社はどんどん淘汰されていったということですね。しかしながらこの緑の線が1事業所当たりの出荷額で青い線が一人当たりの出荷額ですね。

市場規模が落ちている割にはこちらはそんなに落ち込んでないというのがわかります。結局この間にいろいろ多角化やIT化だったりで合理化を進めて頑張っていった会社が利益が出る体質に変わっていったという流れになっています。

事業所数はこのように減っていってしまっているんですが1社あたりの利益に関してはそんなに減っていません。

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印刷業界が生き残るにはというところでどうしたらいいか。これが過去の市場ですねそれがどんどん小さくなっていって取り残された会社が倒産したり廃業したりしている。現在の市場が縮小していっていると。それでどうやって生き残っていくか。

さらに市場規模は小さくなっていくことが考えられるので当然この中で生き残っていくためには差別化をしていく必要があります。付加価値をつけていかなければならないです。こちらの今までの資源をもとに何か新しいことをやっていけばリスクは少ないけれど競争率は大きくなりますが、現在弊社も自社の強みを生かしながらこちらの市場に入り込んで上手くいっています。もう一方としては今までの会社の事業とつながりがあり生かせるもので全く新しい何かを作り出していくということです。

このような形で弊社としては安定的に経営を続ける上では印刷とは別の事業を展開する必要ができているわけです。そこで事業を拡大していく上で基準がなくてはやみくもに多角化しても失敗してしまいますので改めて会社の理念を考える必要があるかなと思ったのがひとつの動機でございます。

今までのさくら印刷

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いままでのさくら印刷ってトップダウン式で社長の圧倒的なワンマンだったと思うんです。多分会社の状況や時代的にもそうでないといけないという部分もあったと思います。

何かを判断するにもすべて社長に聞きに行くという状態で、役職者もいるもののあまり機能していないという状態でした。役職者の方が悪いというわけではなく仕組み状しょうがなかったと思います。そんな、状況で仕事がすべて社長に集中してしまっている状況でした。社長の属人的な力で組織を統率してしまうと社長に依存してしまい社長に仕事が集まってしまうので本来の社長業に時間を取ることができなくなってしまいます。

たぶん逆に社員さんからすると、任せてもらえないため成長しない、やりがいが持てない、結果、売上も上がらず給与も増えないという悪循環になりますし、会社からすると、人が育たず、幹部が育たず、組織が大きくならず、チャンスを活かすこともできずに結果的に業績も上がらないという悪循環になっていました。

この社長に依存した経営になってしまうと、社長がもし倒れてしまったら会社が回らなくなってしまいます。

また私は、社員が自立しにくい最大の原因は知識やスキルを教えていても、顧客にとって会社にとってという視点から物事を多面的に判断できるように、その軸となる価値観を教えられていないからではないかと思っていました。自律した社員は、他人や環境に依存することもなく、主体的に仕事に取り組みますので、仕事を通じてより成長することができます。顧客視点、会社視点に立った仕事ができれば、顧客や会社に喜ばれ、本人も仕事を通じて働きがいを感じることができます。会社にとっても、自律した社員が増えれば、経営幹部になるような人材が育ちやすくなり組織も大きくしていくことができます。

1on1ミーティングの導入

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2年ほど前から社員と月に1度の1on1ミーティングを開始しました。それぞれの考え方や私の価値観を共有する時間としていました。最初は大変でしたが今では気さくに話せるようになりました。とはいえ、新しい事業や事業所、人数も増えてきましたし、今後も増えていくと思います。そうなったときにやはり経営者一人では見切れなくなってしまうのでこのいま30人というのが一つの区切りになるかと思いここらで経営者の考え方を明文化しようと思ったわけです。


社長の考え方ってなんやねん!

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日々社長が社員さんに注意することが結構あります。その中で業務上の注意はいいのですが、会社ひいては俺の考え方に背く行為をしているとうちの考え方はこうだろと伝えることが結構ありました。

特に明文化をしているわけでもなく、毎日朝礼で唱和しているわけでもないので社員からすればそもそも会社の考え方って何だろうって話ですよね。
こういったズレもやはり会社の価値観や行動基準などをしっかりと明文化することでわかりやすくなるんだろうなと思ったわけです。

また、社員間でのアドバイスや注意もお互いにしやすくなると思っています。

個人に会社が見捨てられる?

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そして、クレドは採用の面においても大きな効果を発揮すると感じています。
現在インターネットやスマートフォンが普及して個人でも生きていけるという選択肢ができ、今後は「個人に企業が見捨てられてしまう」という恐怖を私は実はめちゃめちゃ感じてます。

そんなときに会社の役割って何だろう?企業に所属する意味は?ということを真剣に考えるようになりました。会社に入れば福利厚生の部分で社会保険や退職金やらそういったものがありますが、それよりも今後、会社は同じ理念やビジョンを持った人たちが集まって同じ方向に向かって何かの活動を行うコミュニティになっていくと思ってます。だからこそ理念やビジョン、行動指針などを明確にして同じ価値観の人間と仕事をする必要があると考えます。採用の基準にもなるので絶対的に必要だとます。

さくら印刷が今後採用の基準とすること

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社員がイキイキとクレドを語り、みながミッションに向かって一丸となって取り組んでいる企業と何を目指しているのかも明確でない企業、求職者がどちらに入社したいと思うかは、容易に想像していただけると思います。
人の価値観は簡単には変わりません。それであれば、あらかじめ共感している人材を集め、その人材を育成していくほうが、はるかに効果的であるといえます。クレドは、今後より人材が不足していくといわれる現代において、求職者の共感を引き出し、企業に長く貢献する人材をもたらしてくれる素晴らしいツールです。

なのでさくら印刷では上の図の左側に当てはまる人材の採用をしていきたいと思っています。「ミッションに対する共感度が高いか低いか」という軸と、「知識・技術が高いか低いか」という軸で考えます。
「人財」と「人罪」については、優劣がはっきりしていますので特に異論はないと思います。「人材」と「人在」については、どちらを重視すべきか、業種やその企業の状況・考え方によっても判断が分かれるところだと思いますが、私は、企業の考え方に共感する人材のほうが、長期的にみれば会社に貢献をしてくれると思っています。「人在」は、仕事で成果を出せる人材ですので、即戦力として大いに期待できます。しかし、企業の考え方に共感していないので、その企業の一員であることに必然性を感じておらず、極端にいうと顧客や企業のためではなく、自分のために仕事をしている傾向が強いと思います。これでは、ミッションに向けて他の社員と協力するということが難しく、ひどい場合はまわりの社員に悪影響を与え、組織文化を悪くしてしまいます。

スキルと知識だけを見ての採用は気を付けましょう。


(株)さくら印刷のクレドとは

それではいよいよ(株)さくら印刷のクレドをご紹介します。

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人のために動く

人生の目的は「心を成長させること」にあると考えます。その第一の方法は、周囲の人のことを考えて行動することです。私たちは自分を整え、まわりの人に何ができるかを常に考えて行動し、さくら印刷を取り巻く人々の幸せと笑顔を増やします。
果てしない夢、世界の平和を考えながら

これは、私の仕事に対する考え方と人生観がふんだんに盛り込まれています。

大分わかりやすくて活用しやすいものになったかなと思います。

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ビジョン

さくらは日本の花、愛される花
地域を代表する愛される会社となり
地域活性化の中心になります

さくら印刷はこれまで地域に根差してやってきました。茂原は水害などでこのままいけば人口減少が続いてしまします。どうにかして地域活性化をしていく必要があると考えています。地域が活性化しないで自社だけが発展していくということは地域密着でやっている以上考えづらいです。
そして印刷会社というのは地域活性の中心になることができると私は考えています。
地域活性化ビジネスと印刷会社の相性は、非常に良い
地域のあらゆる業種と付き合いがあり、地域情報の集積地であり発信地になっている。弊社は創業70年になるので地域における信用と幅広いネットワークをも兼ね備えている。地域密着型ですから、地域が繁栄しないのに自社だけが儲かるという構図は考えにくい。利益追求でもなくボランティアでもない中間的なソーシャルビジネスとして地域活性化ビジネスに取り組んでいき地域も自社も盛り上げていきたいと考えています。


バリュー

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①笑顔であいさつをします

挨拶をしないということだけで人生を損します。挨拶をしない人は、人から話しかけられる回数が減ります。
そうすると外部から入ってくる情報量が少なくなります。挨拶は「あなたのことを受け入れますよ」って合図です。笑顔で挨拶をするだけで、人間関係は豊かで信頼にみちたものになっていきます。そして、いろんな情報が集まってきます。誰もが持っていて、しかもお金が一切かからず簡単にできる宝物です。

挨拶をしないと単純に頭が悪くなるということです。もったいないです。


②常に感謝の気持ちを持ちます

「感謝する」ということは、物事を前向きにポジティブに捉えること、また捉えようとする姿勢が必要です。だからこそ意識的に「感謝できること」を探そうとすると、自然とネガティブな感情を手放すことにつながります。「感謝する気持ち」は、心や体を健康にし、日々の生活の幸福度をあげてくれるとても大切なエッセンスです。

パナソニックの松下幸之助も言っていますが、感謝をする量が多いほど幸福感が増えるそうです。


③常に学び、行動し、人間力を高めます。

今まで身に付けた能力だけにしがみついてはいけません。それこそが成長が止まる要因です。
物事の良い面を見るようにしましょう。悪い面しか見ず批判ばかりしていると、失敗の回避ばかり考えて行動ができなくなります。良い面を見るから行動的になり、成長することができます。
会社でも学ぶ機会を提供することはできますが、会社は学校ではありません。自分で学んできたものを実践し成長する場所だと捉えましょう。

これは、ミッションでもあるようにまずは自分が成長しなくてはいけないと私は思っています。人の為と考える行動が自分を成長させるのです。

④約束事は必ず守ります。

「約束を守る」ことは前提だが、例えば、納期に遅れそうな場合は必ず途中経過や事情説明のご連絡を入れ、期日の変更を相談していますか?こうした取り組みをきちんとこなしていくことが、「約束を守る」ということになります。当たり前の基本動作のようですが、出来るようになるまでには、さらなる努力と研鑽が必要です。

これもあたりまえのことなんですが中々できないことだと思います。しかしこれができればすべてがよくなるくらい重要なことだと思っています

➄自ら動いて、主体性を発揮します

自分が動かなくても誰かが解決してくれると思ってはいけません。いつも自分が解決すると思って取り組んでください。その場で解決できることはその場で解決しましょう。理由なき後回しはただの怠慢です。誰かの顔色や行動を見てから動かずできるだけ最初に動きましょう。人の後を好む人間にリーダーシップは芽生えません。リーダーシップは役職に関わらず誰が発揮してもいいのです。

これは、結構みなさん誰かがやるだろうとおもって待っている人が多いですが積極的に動いてください。誰しもがリーダシップを取って大丈夫です。


⑥常に改善!常により良くを考えます

「周りもそうしてるから」や「上から言われたから」と、自主性のないままルールに従って仕事をしているだけでは、社内の問題点や改善点を見つけることすら難しくなります。どんな仕事も改善できることが溢れています。明日は今日より、早く、クオリティが高い仕事をできる様、
自分の担当範囲に捕らわれず、積極的に改善提案をしていきましょう。

これは4番と繋がることですが本当に常に考えてもらいたい。現状維持は衰退です!


⑥ポジティブ発言・ポジティブ精神を心がけます

悪口やネガティブワードはNGです!言葉を大切にします。ポジティブな発想や発言は、会社を元気にします。発信する言葉は非常に大切です。実現できない言い訳では無く、実現する為の方法を考え、実践していきます。

言葉が人を作ります。使う言葉にはマジで気をつけろ!発している言葉を変えるだけで人生変わります。

➆チームワークを重視し生産性を向上します

さくら印刷では「TEAM SAKURA」を掲げています。 「仲間を助ける力」、そして、「仲間に助けてもらう勇気」を持ちます。一人で成り立つ仕事は存在しません。人数も少なく少数精鋭で作業に当たっているので「自分の業務はこれだけ」と業務を特定してはうまく回りません。できる仕事を増やし「多能工化」することで仕事のムラを減らし生産性を上げましょう。

仲間を助けられない奴はくそだ!助け合いの精神!

⑧ノウハウの蓄積→共有→還元します

仕事で得たノウハウを蓄積し、共有し、次の仕事に惜しみなく還元していきしょう。
ノウハウを「しくみ化」することによって、品質と効率アップの相乗効果が生まれます。どんなに能力の高い人でも1人でできることは限られています。自分のスキルやノウハウを常に共有していきましょう。新しく入ってきた人にもわかるように体系的かつ分かりやすくまとめることも大切です。そうすることで「多能工化」にもつながります。

これも非常に大切で、ノウハウを持っている人で成果を出している人がそれを人に伝えることができれば、できる人が二人になるのでその人が一人で成果を出すには限界がありますが教えるということをするだけで成果は2倍にも3倍にもなるし効率もどんどん上がり社会に貢献できる量も増えていきます。知識は隠さず伝達していけ!

➈正直に正々堂々と対応します

クレームや何か問題があったときはまず、自分のせいであると考えましょう。環境や他人のせいと考える人間は成長しません。天気が悪いのはあなたのせいではないが、天気が悪くて気持ちが乗らないのはあなたのせいです。天気が悪くても成果を上げる方法を考える人であってほしい。「なぜこうなってしまったのか?」「忙しかったから」「運が悪かったから」と考えるのではなく、自分の努力不足と考え、できることをすぐに実行する人になりましょう。

これは私が一番重要視する価値観ですね。
何かあったときには自分に非が1%でもあるなら素直に謝りましょう。言い訳をベラベラ話す人とは仕事をしたくない。

⑩即レスポンスを心がける

誰でも簡単に評価を上げられるもの。それがレスポンスのスピードです。「あれってどうなりました?」「この件進んでますか?」と相手から言われては駄目です。
とにかく、スタッフ同士はもちろん、クライアント、協力会社に対してもすぐにレスポンスを心がけましょう。これは、仕事に限ったことではなく話を聞くときも相槌を打つとか返事をするなどのレスポンスを心がけましょう!

何においても早い方が有利に働きます。「巧遅は拙速にしかず」という言葉がありますが。遅くていいものよりも少し欠けてても早い方が良いということです。早ければ後で修正も聞くので常に早め早めを心がけてください。

⑫健康管理に気を使います

何をするにしても健康が一番大切です。健康を一番に考え、毎日の体調管理、自己管理を行います。いつでも明るく、元気な笑顔で、自分のベストな状態をつくります。とくに休日の体調管理には気を配り、休み明けは休んだり遅刻しないように心がけましょう!仕事は、辛いと感じることもあるかもしれませんが、仕事の中に楽しみやワクワクすることを見つけストレスをため込まないことが大切です!

健康でなければ結局何もできないので健康がやっぱり一番大切です。

⑬感情をコントロールします

感情のコントロールを常に意識します。苛立ち、怒りの感情を顔に出したり、周りに振りまきません。異論・感情的な行き違いがある場合には、直接本人に冷静かつ論理的に話します。その場の感情に流されたり、雰囲気で判断してしまうと後が大変になります。感情を殺す必要はありませんが、冷静かつ論理的なコミュニケーションを大切にしてください。
感情をコントロールし、相手を尊重した対等の付き合いを行いましょう。

これは非常に難しいことだと思います。イラっと来たら6秒数えてみてください。事実は変えられませんが自分の反応の仕方は変えることができるのです。そうすると結果もおのずと良くなっていくでしょう。感情任せに言いたいことをいったり態度にだすと後で後悔します。


このクレドができた背景


私は一度ニートを3ヶ月ほど経験したことがありました。この時に思ったことがあるんです。

人は何のために働くのか?
働かないと飯が食えないから。
働くことは普通のことだから。
当たり前のことでしょ?

働くことの意味や喜びは人それぞれあるかと思います。お金が欲しい人もいれば、やりがいが欲しい人もいることでしょう。
自分は一体なぜ働くの?


私は働いていない期間どんな気持ちだったかといいますと「一体自分はなんで生きているのだろうか。」「存在価値はあるのだろうか?」と考え始めるわけです。

人によるかと思いますが嫌悪感が高まって死にたくなるわけですね。(笑)
嫌なこともそうですが幸福感も人との関わりの中でしか得られないと私は思います。
働いていないと自分の価値を感じられない。と私は感じたわけです。
そこで思ったことなのですが私は、世のため人のために尽くしていきたいと。世のため人のために尽くすことこそが人生の大きな目的だと考えています。それが心を高め自分を成長させていくということに繋がっていくと考えます。

多くの人にとって、仕事に取り組む時間というものは、人生全体の中で非常に大きな割合を占めるのではないでしょうか。フルタイムで勤務する人であれば、1週間で40時間ほど、年間では約2000時間にもなる時間を仕事に充てています。そんなに時間をあてているのであればしっかりと目的意識を持って働きたいですよね?
ではそもそも私たちは、何を目的に、どのようなことを実現したいという動機で、仕事に取り組むのでしょうか?

私は働く目的は大きく分けて3つあると捉えています。

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1つ目は、経済性。2つ目は、自己実現性。3つ目は、社会性。


まずは、経済性これはもっともイメージしやすいと思います。生活をするため、家族を養うため、貯蓄をするため、家や車を買うため、趣味を楽しむため。人間は生活をしなければいけませんのでので、仕事の目的に「経済性」が入っていることは当然のことです。つまり「お金のために働く」ということです。

次に自己実現性です。自己実現性とは、自分が成長するため・昇進するため、自分の目標を達成するため・夢を叶えるためなど、「自分のために働く」ということになります。

そして最後に社会性となります。社会性とは、集団に属して他人と関係性を構築することや、顧客に貢献する、他の社員に貢献する、会社や社会に貢献することをいいます。簡単に言えば「他人のために働く」ということです。

以上の3つが満たされることによって、人は仕事において幸福感を感じることができるのだと思います。

私がこの中で最も重要視したいのが、先ほどのミッションでお伝えした通りでさくら印刷では、働く目的の一番目に「社会性」の動機を持つこととしたいと思ってます。もちろん、「自己実現性」や「経済性」を目的にすること自体は、決して悪いことではありませんし、当然に必要なことです。

しかし、仕事とは顧客や社会といった「自分以外の他人貢献する」ことがその本質です。どうすれば顧客や社会の役に立てるか、喜んでいただけるかという他者視点で仕事をすることによって、仕事に創意工夫が生まれ、よりよい商品・サービスが提供できそれによってまずは顧客や社会がよくなります。そして、そうやって人のために動くことで本人はより成長し、仕事を通じて自己の目標を実現し、理想の自分に近づくこともできると私は捉えています。さらに、顧客や会社から喜ばれるような仕事ができれば、後からおのずと経済性もついてくるのかなと。お金は人からの感謝を数値化したものだと思っているので「経済性」が先に来てしまってはダメだと思ってます。これが、働く人が仕事で成果を上げ、経済的にも精神的にも豊かになるための、理想的な循環だと私は思っています。

まとめると「お金のため」、「自分のため」という目的はいったん置き、「他人のため」とい大きな目的を持って仕事をするほうが、結果として幸せになれるとい風に思います。


これがさくら印刷のクレドが作られた一つの背景です。


3人のレンガ積職人の話

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働く人に「社会性」の目的を持ってもらううえで、クレドに書かれるミッションは、とても重要な役割を果たします。

ここでは3人のレンガ積み職人の話をご紹介します。

炎天下にレンガを積んでいる3人のレンガ積み職人のそばを、旅人が通りかかりました。旅人は3人に「あなたは何をしているのですか?」と声をかけました。その問いに対する答えは三者三様でした。1人目のレンガ積み職人はこう答えました。「私は、親方の命令に従ってレンガを積んでいるんだ」2人目のレンガ積み職人はこう答えました。「私は、レンガを積んで、高い塀を造っているんだ」3人目のレンガ積み職人はこう答えました。「私は、レンガを積んで立派な教会を造っているんだ。この教会が完成すると、施主や多くの人々はとても喜ぶだろう」この3人の違いは仕事の「目的」です。私は、仕事の目的が、仕事の成果や働きがいにも、とても大きな影響を与えると思っています。まず、目的を持たずに、指示に従ってレンガを積む職人は、論外ですね。これではやらされ感しか持てず、仕事に責任感も生まれず、イキイキ仕事に取り組めるはずがありません。高い塀を造ることを目的としている職人は、目的がない職人よりは、それなりによい仕事ができるかもしれません。しかし、多くの人々の役に立ちたいという目的を持つ職人の、使命感に満ちた、気持ちのこもった仕事には到底及ばないでしょう。もし、みなさんが教会を造ってもらう施主の立場であれば、どの職人に仕事を依頼したいでしょうか?きっと、「他人への貢献」を目的にする、3人目の職人を選ぶのではないでしょうか。お気づきの方も多いと思いますが、実はこの「他人への貢献」を、明文化したものが、ミッションに他なりません。

目的なく日々の業務に忙殺されていては一体何のために働きひいてはなんのために生きているのかがわからずつまらない人生になってしまいます。

社員のみなさんがミッションに心底共感し、企業の目指すものと同じ方向に向かっていく。そしてミッションに向かって、顧客や社会のために努力を続けることが、その社員の自己実現にもつながっていく。私は、このような働き方が、顧客や社会にとっても、また社員にとっても、有意義なのではないかと思っています。ミッションは、企業をあるべき方向に導くだけではなく、働く人にとっても、意欲的に仕事に取り組むためのエネルギー源であり、また「働きがい」という精神的な報酬をつくり出すことができる、双方にとって、なくてはならないものになってくるかと思います。


以上がさくら印刷のクレドの中身の内容になります。
一度聞いただけでハッキリって入ってくるものではないと思いますし、私も危ういです。
なので、この考え方を浸透させる施策を考えているので次回はそちらの話をしていこうと思います。


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