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3.14クリエイターに聞く!Vol.2 「どうやって作ってるんですか?」トークライブ参加備忘録

当たるわけないよなーと思いながら
いちおう応募してみたイベントに当たった。
ぼる塾はテレビやYouTubeで見て楽しむキャラクターだと決めつけていた私とぼる塾の距離を
いっきに縮めた瞬間だった。

生で酒寄さんが見られる。
しかも、田辺さんまで!
とても興奮していたけど、
実際に参加してみると期待を裏切られた。
もちろんいい意味で。

トークライブでの2人はテレビやYouTubeで見ている印象そのものだったのだ。
数メートル先に本人がいる。
同じ空間で、同じ空気を吸っている。
芸能人だ!すごい!という緊張感はなく、
家でまったり2人を眺め聞いて
今日は気持ちよく眠れそうだな〜なんて
思いながらあくびの一つもこぼれそうなぐらいの安心感で
ある意味期待の裏切らない2人の姿が
うれしかった。


今日のイベントは
『酒寄さんのぼる塾生活』の発売にともなって、クリエイターとしての酒寄さんを深掘りするというもの。

どの話も興味深くて面白かったけど、
酒寄さんが「さくらももこさんがとても好き」と言っていたことが1番印象に残っている。エッセイを書くときに心がけていることや工夫していることは?という話題での話だった。

「さくらももこさんが昔から好きで、
 さくらももこさんのように
 わかりやすくておもしろく書くことを
 意識している」
と酒寄さんは言っていた。

それを聞いて、
私は妙に納得してしまい、大きく頷いた。
後ろの席からは、「あ〜」とうんうん頷く姿が浮かぶくらい納得した声が聞こえた。
きっと彼女も、酒寄さんの軽快で愉快な文章から「さくらももこエッセンス」を感じていたんだと思う。


酒寄さんほど愛読していないけれど、
私もさくらももこさんのエッセイは好きで
中学の頃、
図書館にあった本を一気読みした記憶がある。

たしかにさくらももこさんの話は
とてもわかりやすくて、面白い。
あのちょっと毒舌まじりの書きぶりや
クスッと、いやケラケラ笑っちゃう感じの愉快さは酒寄さんのエッセイにも通ずるところがある。

言われてみれば似ている!
酒寄さんの「さくらももこさんが好き」という言葉を聞いて、いまの文体のルーツを知ることができたような気がした。

あくまで似ているだけで、
酒寄さんがさくらももこさんの文体を真似ているわけではないだろうし、
二番煎じのようには感じない。
でも、
たしかに「さくらももこエッセンス」は感じる。

たくさん読み聞きしてきた言葉が
血肉となって自分の言葉に自然と表れる。
そんな言語の成り立ちを垣間見れた瞬間だった。


人がどんな文章に触れて、
どんな言語を獲得して、
どんな表現をするようになるのか。
言葉の力って面白いなぁ。
このイベントに参加できたおかげで
とても愉快で、学びの多い1日なりました。