本の力
異世界に飛んでしまいたい。
どっか遠くに行きたい。
そんな時にもってこいな本を見つけた。
それが『となりの脳世界』。
村田沙耶香さんのエッセイ集。
この本を開いた瞬間、村田さんの脳みそを借りることができる。村田さんから見る日常は、まるで異世界にワープしたかのよう。
その世界は、シュールでユーモアに溢れてる。時にシリアスで、不可解だったりもする。私の見てきた世界と同じ部分もあったりする。
とにかく、面白い。
久しぶりに読書を楽しんでいるなと実感する本。
いつもの自分なら気にしていただろう周りの話し声も動きも、一切遮られ、その瞬間、私は完全に村田沙耶香になっていた。驚きの体験だった。
こういう楽しみを増やしていけば、少しずつ、強くなれる気がしている。