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“出会い“って人生そのもの。〜汚部屋からの脱出〜

仲の良い友達が結婚することになった。実にめでたい。本当に心からおめでとう。

その子は高校からの付き合いだから、かれこれ10年以上も友達なんだが、友達歴も長いのでその子のいろんな面、それこそ恋愛だけでなく、生活習慣や家族に対しての振る舞い、時間やお金の使い方など間近に見てきたことになる。自分を犠牲にしてまで友達に尽くすような友達思いの優しい真っ直ぐな子で、尊敬することも多々あるし、自分も何度もその子に救われたことがある。ただ、全部が全部理解できる面だけではないことも事実だった。

 例えば、生活面で言うと部屋。一時期本当に汚いことがあった。ゴミ袋が何個も家に溜まっていることもあったし、(実際その子の家でGを発見したこともあった。本人はそれだけはないと否定)遊びに行くって前から言っているのに、(なんなら本人が誘ってきた)家に到着するやすぐに「部屋掃除するからファミマで時間潰しててね」と言われたこともあった。結局深夜2時くらいまでファミマで時間を潰し、部屋に入っていいよと許可されたにもかかわらず目を疑うほどの汚さだったり。(笑) 私からの旅行のお土産がそのまま部屋の片隅に積まれて埃かぶっていたこともあったし、使用済みの付けまつげが床にこびりついている光景は見慣れたものだった。別の仲良い子からは“こんまり“の“ときめく片付け術“と言う本をプレゼントされていたが、もちろん読む前に家の中で紛失していたし、腐ってしまったご飯が怖すぎてそのまま炊飯器ごとゴミに出していたこともあった。まさに汚部屋の住人でした。

恋愛面でも20代後半になっても付き合った期間が最長で3ヶ月とかだったし、とにかく男っけがなく、結婚に対しても老後に老人ホームに一緒に入ってくれる?と誓約させられそうになったこともあった。

失礼承知だが、“そんな“彼女が出会って約10ヶ月。付き合って9ヶ月の男性(とっても優しくてゴリっぽいから私は密かに“優しいゴリラ“と呼んでいる)とけ、結婚!!! 

お部屋の話は4−5年前で、そのあと彼女が更生したとしても、私は彼女の部屋の汚さにトラウマ級の記憶がある。そんな中で結婚の報告。・・・・本当に人生って何が起きるかわからないものだな。確か1年前ちょうど彼女の誕生日をお祝いしていたときには、優しいゴリラさんにはまだ出会う前。 その時は一年後に優しいゴリラと付き合い、結婚することなんて誰も想像していなかったけど、話がトントントンと進み見事ゴールイン。この一年、本当に彼女の人生が前に動き出したのは、紛れもなく優しいゴリラさんと出会ったから。

そう考えると出会いって無限な可能性を秘めていると思わざるを得ないのです。もちろん出会った人全てが自分の人生に関与するわけではないけども、そのうち何人かは自分にとって特別な存在になる。生涯のパートナーになる。そういったことを彼女が証明してくれたことに何故か私はものすごく励まされている。

出会いってすごい。優しい彼と出会えたのはきっと彼女が今まで人のために尽くしてきたことが、ちゃんとまた大きな優しさでご褒美として返ってきたのかなと思ったのである。

色々部屋事情、明かしてしまってごめんなさい。けど、我が友、本当におめでとう。末永くお幸せに。

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