見出し画像

モネの睡蓮キャンドルとオランジュリー美術館

キャンドルに絵を描くのってとても難しいんです。けど雰囲気を伝えることはできるかなぁと思って、ラベンダーの香りのするキャンドルにモネの睡蓮の色味を足してみた。モネの睡蓮はとてもとても大きいからどこの部分を切り取るかで使う色も違うけれど。私はオランジュリー美術館にある“あの“睡蓮の“この“色味が好きです。


画像1


モネの睡蓮は、実はたくさんのシリーズがあるんだけど、ここではオランジュリー美術館にある睡蓮の話を。

モネはこの睡蓮を制作当初からフランス国に寄贈することを念頭においていたそう。第一次世界大戦で戦った民・その家族の心を少しでも癒したいと言う想いがあったようです。制作当初はオランジュリー美術館でない場所で迎えられることをモネも想定していたそうなんだけど、紆余曲折あり、最終的にはオランジュリー美術館で迎えられました。このオランジュリー美術館は私が最も好きな美術館のうちの一つなんだけど、モネのこの大作、睡蓮のための美術館と言っても過言ではなくて、美術館の建築そのものがモネの睡蓮を飾るように作られているのです。

オランジュリー美術館に初めて行き、目に溢れるほどの睡蓮を焼き付けた時、そっかここは天国なのかな、って本気で思ったことを今でも思い出す。優しい白い光が空間を包み込んでいき、絵がだんだんとその光との境界線をなくしていく感覚。どんどん自分やそれまでの感情が昇華されていく感覚。きっとここはモネが描いた天国なんだろうな、と本当に体感した。この美術館と作品ほど、見事に融合している空間は他にはないんじゃないか、と思えるほど。

モネは人の心を癒したくて睡蓮を描いた。そしてそれに癒される私。何年も何十年経っても、そのモネの優しい思いは作品から溢れ出ている。

またいつか、パリに行けた時、行こう。大好きな睡蓮に会いに行こう。

画像2

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?