寿命。

人間は環境を変えることにより、長く生きることが出来るようになった。一体いつまで生きればいいんだろう?そんなことすら考えられるくらい長生き出来るようになった。

基本的に人の最後は色々な機能不全で命は朽ちていく。放っておけば腐臭を放つ。そこまで行き着くには当然、痛みを伴う。死は平等だ。

何者でも無いと。何者にもなれなかったと悟ることが出来てから、生きていくには長すぎる。果たされてしまったと気付いた時から、生きていくには長すぎる。無為に生きていくには知恵をつけすぎた。執着するには気力が足りなくなってしまった。

自分の為に生きていけなくなった人間は、人の為に生きていくしかないのだろう。直近、誰かが喜んでくれた顔を思い出して。もう一度微笑んでもらう為に生きていくしかないのだろう。

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