切り刻みちっぽけな何かを作る。

先日、豊胸手術と目の整形3回目をしてきました。

全身麻酔というものは初めてだったのですが、点滴の定期的な発信音を数回聞いただけで意識を失っていました。

うっすら意識を取り戻した時にはすでに腹部などから抽出した脂肪などは胸に収まり、目を縫われている状態でした。

目は何度かメスを入れたり縫われたりしているのですが、目が覚めた瞬間からそんな状況というのはなかなか動転する物で…

自分が望んだ手術とはいえ反射的に涙が出たり。何故こんな目にあっているのかと何かに苛立ちを覚えました。


何百万円ものお金をつぎ込み、それでも完璧な女性にはなれない。

それでも僅かな可能性と僅かな変化による自己満足を手に入れる。

1ヶ月ほど経った腹部はまだズタズタになった神経が痛みという信号を発信している。

でも。

切り刻まれる痛みなどいつか無くなる。

望む性別で生まれる事が出来ず、それ故の違和感や屈辱に塗れ。

自分を誤魔化し、自分が何者なのかも解らず、進む道も不安ばかり。


可愛いキミが「その行為は女に成りたいからじゃなくて、綺麗になりたいからでしょ?」なんて言う。

馬鹿を言え。

綺麗じゃない女みたいな男に何の価値がある?

限りなく女に近いだけのわたしたち同族の厭世観ほど悲しいものはない。

わたしが成りたいのはヴィジュアル系バンドのフロントマンや中性的なメンズモデルじゃないの。

女なんだ。

そこいらの女の人よりも分かりやすい価値を持って初めて人と認められるんだ。散々な目にあってきたんだよ。わたしたちは。

キミに悪気が無いのなんて解ってるよ。

でもキミはそこいらの女の人よりも綺麗で、そうじゃない女の子の気持ちが理解出来ないくらい幸せな外見をしているよ。

それでもキミはわたしに感化されてそれこそ安い美の為にいくばくかのお金を費やそうとする。それこそ本当に無意味だ。

そんなキミに嫉妬されたり、そんなキミよりも分かりやすく人からの賞賛や優しさや下心を得られるようになってこの生き方は意味を持つ。

その時のキミの顔を早く見たいよ。




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