見出し画像

【3分で分かる!】鎌倉スクールコラボファンド #2022中間報告

こんにちは!教育総務課教育企画担当の高橋です。

素敵な企業・NPO・大学とのコラボレーションで、ワクワクする教育を実現する「鎌倉スクールコラボファンド」

 皆さんのあたたかいご支援により、令和3年度(2021年度)は、小学校1校と中学校1校において素敵な取組ができました。また、令和4年度(2022年度)もたくさんの取組が進行中です。心より感謝申し上げます。

令和4年度の取組については、現在進行中の内容も多いため、中間報告として紹介したいと思います。

1.鎌倉スクールコラボファンド(SCF)について

鎌倉スクールコラボファンドは、学校が主体となりながら、大学・NPO・企業等とコラボレーションして、より魅力的で豊かな学びの取組を実施し、学習指導要領に示されている「社会に開かれた教育課程」を実現することを目的としたプロジェクトです。

「社会に開かれた教育課程」って?
学習指導要領では,「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という理念を共有し,社会と連携・協働しながら,未来の作り手となるために必要な資質・能力を育むことを「社会に開かれた教育課程」と表現しています。

SDGsをテーマとした課題解決型学習や最先端技術を活用した学びなど、時代の要請に応えたワクワクする教育を実現したいけど、学校だけでは人材やノウハウ、リソースが足りない!

鎌倉スクールコラボファンドは、そうした学校の切なる思いを様々なコラボレーションを通じて実現するために、活用させていただいています。

2.鎌倉SCFを活用した取組(令和4年度)

現在、小学校3校、中学校3校で鎌倉SCFを活用(または活用予定)しています。

令和4年度鎌倉スクールコラボファンドを活用した事業一覧

(1-1)みんなが暮らしやすい社会をテーマとした総合学習(御成小学校)

御成小学校では、4年生の総合的な学習の時間において、「みんなが暮らしやすい社会を」をテーマに、肢体不自由者の方などが実際にどのようなことに困っているのかを実体験をもとに学習の理解を深めています。

介助犬・聴導犬のデモンストレーションや実際に介助犬を利用されている方の話を聞いたり、プロの車いすバスケットボール選手を招き、車いすバスケの説明、試合の体験を通じて、理解を深めました。

今後は、みんなが暮らしやすい社会に向けて、自分たちにできることを考えていく予定です。

介助犬のデモンストレーションに
くぎ付けになる子どもたち
冷蔵庫から缶を取り出すという介助シーンで
静かに見守る子どもたち
プロ選手から車いすの使い方や
試合のルールを教えていただきました
試合体験は選手も応援する側も白熱!

(1-2)未来へつなぐ学校づくり×課題解決型学習(小坂小学校)

小坂小学校では、6年生が年間を通じて未来へつなぐ学校づくりをテーマとした課題解決学習を実施しています。

具体的には、委員会活動を通じたより良い学校づくりと、11月下旬に行われる運動会のダンスをゼロからつくることの2つの柱で活動を進めています。

学校づくりについては、理想の姿、現状、課題などを可視化し、環境委員会や美化委員会など10の委員会で取り組んでいます。

運動会のダンスについては、曲(作詞・作曲)、振り付け、衣装の全てを子どもたちがゼロから作っており、その取組の中で、プロの作曲家やアーティスト、大学生からアドバイスをいただきました。

持ち寄ったキーワードから
フレーズを作っていく作詞チーム
作詞チームが作った歌詞に
音やリズムをつけていく作曲チーム
作曲チームが作った曲に合わせて
動作を確認しながら振り付けを考えるダンスチーム
ダンスの基礎的な動きを学年全員でトライ!

(1-3)地球にやさしい未来をテーマとした総合学習(玉縄小学校)

玉縄小学校では、6年生が総合的な学習の時間において、「地球にやさしい未来を」をテーマに、プラスチックごみの新しい価値観や循環方法の専門的な技術等の体験により学びを深める取組を実施しています。

子どもたちは、プラスチックの学校教材を集めることから始め、集めたプラスチックが再利用できるかどうか、水に浮かべて分別をしました。
今後、再利用可能なプラスチック教材を粉砕し、新たなものを生み出す体験を行う予定です。

プラスチック教材を学校で回収する方法を考えます
色々な回収アイデアが出ました
回収BOXを作り、全校に協力を呼びかけました
集めたプラスチックを水に浮かべて分別
最新のAI測定器を使ってプラスチックの種類を判定

(2-1)防災広告を用いた想像力及び創造力育成プログラム(第一中学校)

第一中学校では、総合的な時間を活用して3年間「防災教育」に取り組んでいます。その集大成となる最終学年で、学校教育目標である「未来を拓く 自立・共生」を達成するために、自ら考えお互いにアイデアを出し合い、より良い作品を通じて効果的に他者へ啓発することを目的とした「防災広告」を用いた想像力及び創造力育成プログラムを、鎌倉SCFを活用して実施しています。

1学期は、コピーライターやクリエイティブディレクターの方々をお呼びし、広告の基礎について学びました。

ワークでは、例えば「学校の校舎の使い方を5つ考えてみよう」「自分自身を一言で紹介するなら、どう紹介する?」といった問いに対してアイデアを出したり、商品のキャッチコピーを実際に考えたりしました。

広告のプロフェッショナルから学ぶ

アイデアや意見は、iPadを活用して生徒がお互いに共有したり、意見交換を行ったりしていました。

ipadを活用してアイデアを共有

2学期は、1学期に学んだことを生かして、実際に防災広告の作成・掲示に取り組んでいます。

(2-2)国際理解に関する英語・総合学習(御成中学校)

御成中学校では、2年生が日本の文化の紹介、外国の文化や価値観をJICA研修員との英語によるコミュニケーションにより理解を深める活動を3学期に予定しています。

(2-3)シティズンシップ教育×課題解決型学習(深沢中学校)

深沢中学校では、生徒一人ひとりが他人を尊重しながら、自ら社会に参加しその役割を果たせるよう、人間関係形成能力や情報活用能力、将来設計能力、意思決定能力を基盤とした教育を行うために、1年生がシティズンシップ教育をテーマとした課題解決型学習を行っています。

これまで、平和やジェンダー、福祉、異文化など、様々な立場の方からお話を聞き、理解を深めました。

今後は自己理解をキーワードに、社会とのつながりなどの視点も持ちながらさらに探究を進めていく予定です。

見えない難病を持つ癒シンガーによる講演
世界を旅し続けながら世界のリアルを伝える旅人先生の講演


このように、鎌倉スクールコラボファンドの取組が着実に色々な学校に広がってきています。
取組状況については、今後もnoteでお知らせしていきますのでお楽しみに!

3.令和4年度(2022年度)の支援受付について

最後に、令和4年度の鎌倉スクールコラボファンドの支援受付について、お知らせします!
2.で紹介したような魅力的で豊かな学びを鎌倉の小中学校で教育活動を行う機会を増やしていくため、【第3弾】としてふるさと納税の仕組みを活用したガバメントクラウドファンディングを実施しています。

受付期間は、令和4年11月1日から令和5年1月29日までです。→3月31日までに延長しました。

チラシには、これまでに実現した教育活動の紹介や過去に支援いただいた方、授業を体験した子どもたち、鎌倉の教育に携わってくださった方からのメッセージも紹介していますので、隅々までご覧いただけると嬉しいです!
鎌倉市民の方も大・大・大歓迎です!

【第3弾】受付期間は、令和4年11月1日から令和5年1月29日まで!

お申し込みはコチラ↓の専用ページからできます。
鎌倉市民の方からのご支援も大・大・大歓迎です!

鎌倉の教育への応援、よろしくお願いいたします!

(教育総務課 教育企画担当 高橋)


【関連記事】

この記事が参加している募集