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私の記憶~本の中にはいつでも無限の世界があった

私はとても「引っ込み思案」な子どもだったらしい。

「らしい」というのは、その頃の自分の記憶はあまりなくて、あくまで周り(特に親)からの評価でしかないのだけど。

だからかどうかわからないけれど、とにかく子どもの頃から本を読むことが好きだった。そのことは自分の記憶の中にもきちんと根付いている。自他共に認める「文学少女」というのが、小学校の頃の私の肩書きだ。

読書好きに拍車がかかったのは、多分小学校3年生のとき。
当時の担任の先生が、本を読んで短かな感想を書いて出すとシールがもらえる、というような、ベネッセ方式の取り組みを行なってくれていたのだ。
本好きとコレクション好きな私の原点は多分ここから。

A4一枚のシートには10冊ほどの本のタイトルと感想を書く欄があった。
10冊終われば、糊付けしてさらに次のシート、また10冊貯まれば、糊付けして次のシート…。

私のファイルはどんどん膨らんでいった。

かいけつドロリシリーズ、大泥棒ホッツェンプロッツシリーズなどなど。

なぜ、こんなにも本は私を魅了したのだろうか。
その答えは、それから30年以上経つ今でもわからないけれど、
子どもの頃の私にとっては、ページをひらけば、いつでも無限の世界が待っているのが、本だった。

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