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#79 「アルコール依存症になって」お酒を飲みたくなったら入院して下さい、と主治医に言われて

アルコール依存症から再起に向けて生きるブルースです
私にはまだ「夢」がある。「アルコール」とは決別し、その夢を叶える為、新らたな人生を歩んでいるアラ還だ


コロナの事もあり一週間は個室で隔離治療となった

「部屋から一歩も外に出る事は禁止ですからね」

コロナ以外での治療でも大変なのに、これ以上コロナとは言え入院する事は無理だろう。良く入院できる個室があったもんだ。幸運だったとしか言えない、感謝するばかりだった。医療従事者も足りていないと看護師は言っていた

この部屋で三日三晩各種ビタミン、ミネラルの点滴を打ち続け栄養のバランスを整える治療を受けていた。点滴の効果をこの時ばかりは体感した事はない。毎日血液検査をし3日目にほぼ全体が整い、脱水症状からも回復した。その後の食事はお粥だけ、急に食べものから栄養を取るとまた栄養価のバランスが崩れるからだと主治医からきかされた

しかし少し回復し始めるとまる1日個室に隔離されるれているのはかなり苦痛だった。即入院となるとは思ってもいなかったのでスマホの充電器を持っていない、友人に頼んで送ってもらってからはアマゾンとネットフリックス、YouTubeで暇つぶしをしていた

結局10日後、コロナも陰性なので一般病棟にに移った。そこでは食事完食し栄養のバランスを崩さない様にし、衰えた筋肉を鍛えるため軽い筋トレを毎日の日課とした

入院して3週間すっかり体力は落ちたままだったが、ここにいてもこれ以上の体力の回復はないと判断し退院した。日常生活ができるように、仕事ができるように体力を戻すには日常生活に戻るのが一番だ

アパートに着くと2階の部屋に行くために階段を昇るのも一歩昇っては休み一歩昇っては休みでしか昇れなかった。入院前の生活、入院でベット中心の生活、あっと言う間に筋力、体力は信じられないくらいの速さで落ちてゆく

そんな中気力だけはあり、しっかり食事を摂り精力的に転職活動をした。1日2、3社の面接をし職探しと共に強制的にウォーキングで体力を戻す為でもあった

今回の入院時に主治医に言われ体感したのは、

「人間そう簡単には死にませんよ」

「ただ食事もせず酒だけ飲んでいたら、徐々に脳や内臓にダメージを与え死にます。お酒は止めてくださね。飲みたくなったらすぐに入院して下さい。お酒を飲むくらいなら入院する方がよっぽどましです」

酒を飲むくらいなら入院した方がいい

この言葉が意外に感じた

「酒はやめよう」

あれから8ヶ月断酒は続いている。飲酒欲求もない
ただどんな落とし穴が待っているかわからないのがこの病気だ。

飲みたくなった入院しよう。何だか安心感を覚えた



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