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『パラサイト 半地下の家族』をなぜスッと受け入れられたのか

今日は映画の話です。『パラサイト 半地下の家族』について。さらに、初めての試みとして、ラジオアプリのREC.でも感想を配信します。

REC.の話は、このあたりにしておいて。ここからが本題です。『パラサイト 半地下の家族』について話していきます。

錯綜する前評判

思い起こせば、少し前にも観に行こうとしていたんです。パラサイト。でも、10分遅刻してしまったので、行けなくて。そこから、ずっと観たかったんです。話題の作品ですよね。

ぼくの周りだと前評判はこんな感じでした。「JOKERみたいな感覚」「なんとも言えない終わり方」かと思えば「スッキリした」というのもあって。さらにそれを受けて「え、スッキリしないけど」「それってどういう感じなの?」となったりと。

前評判からはどんな映画なのかよく分からない状態に陥っていました。

覆されるイメージ

先に結論を言ってしまうと、僕の評価は5点満点中4.0です。

――「フォードvsフェラーリ」に迫る勢いですか。(聞き手 : Erina)

やっぱり、良かったですよ。

――素直に受け入れられたんですね。

あれ、ちょっと。なんか。ぼくが偏屈みたいな言い方(笑)

前評判からは、汚らしい、イメージは下水道なんていう印象をぼくは感じていたんです。パルムドール受賞作品だけどグロいというか。なんというか。ですが、そんなことはどこにもなく。観終わったときはスッと受け入れました。

――それは意外ですね。

いやいや、素直な人間ですから(笑)

脚本と配役のコントラスト

どうですかぼくの感想は?

――噛み付くパターンか...

素直に受け入れるパターンか

――どちらの感想も好きですが、今回はとても素直で驚きました。

そうかなあ。韓国映画だからですかね。

それでいうと尖ってはいなかったと思うんですよね。例えば娘役の方とかもそうだと思うんですけど、特別綺麗な方は出ていなかったなと。そもそも棘がないんだと思います。全体を通したストーリーには棘はあるけど、最後はいいオチです。ぼくが噛み付くような要素がなかったんじゃないかなと。

あ、でも1つだけ思ったことがあります。それも超ピュアに。資産家の家に奥様がいらっしゃるじゃないですか。

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あの人は綺麗って思いました。

――1つの作品に1人は必ず鎌田さん好みの方がいらっしゃるような。

あれ、でも。あの方美しいですよね?

あと他にも気になったことが。『コンフィデンスマンJP』の予告編がやっていまして、ぼく大好きなんですよね。

――こちらも楽しみですね。

意外と保守派なんだと気付かされたこと

本編に話を戻すと、ストーリーは家が半地下にあるというところから始まるんですが...

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そこに住む兄妹が、ある資産家の家へ家庭教師として潜り込みます。

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タイトルにもなっている「パラサイト」は「寄生」という意味ですよね。まさにその通りで、半地下の住人が資産家に寄生していくんです。

ここで、「自分は意外と保守派なんだ」と思ったシーンがあって...


----------------------------------ここからはネタバレを含んだ感想です。

ポン・ジュノ監督は「本作をご紹介頂く際、出来る限り兄弟が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることは、どうか控えてください。」と仰っています。

ということで、まだご覧になっていない方はぜひ劇場へ。そう伝えたくなるほどストーリーの練られている作品です。そして既に鑑賞された方は、誰かと感想を語り合いたくなりませんでしたか?








資産家の家族がキャンプに出かけた後のシーンです。豪邸の住人たちは不在、そこへ半地下の家族たちが全員集合。そしてどんちゃん騒ぎが始まりますが、ぼくはああいうのめっちゃダメなタイプです。

「いつ帰ってくるか分からないじゃん」っていう。

その恐怖でいっぱいでした。だって、バレたら終わりじゃないですか。「すぐにでも場所変えよ」って。そればっかりをずっと気にしてしまって。

――それが楽しさには繋がらないということでしょうか。

違いますね。ドキドキ、ハラハラが楽しいっていうのはあったんですけど。同じくらい「もう帰ってきちゃうよ?」「早く、どっか行かないと。」みたいな。

――これは鎌田さんのピュアな一面

いやいやいや(笑)
それだけ、映画に入り込んでいたってことなんでしょうね。

――そうですね。登場人物に感情移入されたと伺ったのは、はじめてです。

これまでだと『フォードvsフェラーリ』ぐらいですね。

――ここに4.0の境目が

たしかに。それはありますね。
それとぼくがいかにビビりかが分かりました(笑)

ここからは案の定、半地下の家族たちは上手くいかなくなってしまいます。でもぼくがスッキリしたのはここなんです。仮に、資産家の家族に事態がバレなかったとしても「この先どうするの?」という展開になりますよね。

ハッピーエンドではないけれどその方が良かった。むしろスッキリした。ぼくはそういう気持ちで観ていました。フィクションだからあれだけど、このままいったら気持ち悪い感覚ってあるじゃないですか。それを最後にちゃんと回収してくれたから、良くも悪くも「納得できた!」と思っています。

――ちゃんと落とし所を作ってくれているというか。

そう。でも出来すぎていても嫌だし、ちょうど良いところで落ち着いてくれたなって感じでした。だから最終的には意外とスッキリです。


――今作は食事のシーンが多かったと思いますが、印象に残っているものはありましたか?

2つあります。

1つは、資産家の家族がキャンプに行っている間に、半地下の家族4人が忍び込んで、宴会をやるシーンですね。その時にとにかくたくさんのお酒があって。実際どんなお酒、銘柄を飲んでるのかめちゃくちゃ気になりました。

僕の想定だとブランデーみたいなやつなんですが、「そんなに飲む?」ってくらい飲んでて(実際にはノンアルコールだと思いますが)気持ちよかったです。

2つ目は、資産家の家族がキャンプから帰ってきたときです。

「8分で作って」と言っていた、ジャージャー麺みたいなヌードル。角煮みたいなのが入っていて、これも美味しそうだったんですよね。あれが夜食だったらめちゃくちゃいいなって思いましたね。


それでは今日はこんなところで!そろそろ映画のnoteもまとまってきたのだマガジン作ろうと思います!あと気がつけばnoteのフォロワーさんが2万人に近づいてますね!

それではまた明日。

   

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