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(23歳・女)の今日、2020年6月12日

きょう、会社のにがてな同期が怒った。

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わたしたち同期は、結構仲がいいです。べったり、ではなく、サバサバと仲がいいです。
その中で、わたしとは最も遠い性格の彼が怒りました。正直、仲はよくてもわたしは彼がにがてだし、彼もわたしが苦手です。もっと正直に、わたしは彼に、羨望が尊敬を超えてしまったような念を抱いています。勝てません。
彼が怒った原因は、わたしたち同期が2度、ルールを守らなかったからです。彼のわたしたちへの信頼が崩れてしまった瞬間を、イヤホン越しに感じました。
彼は、正直ありえない、と、怒りを露わにしました。元々彼のことばの使い方はあまり上手くはないのですが、それでも最近は丁寧な物言いを意識していたことに、わたしは気付いていました。
申し訳ない、気持ちと、言い訳をしたいかっこ悪い気持ちとがぶわっと溢れて、どきどきしました。

けれどもそれよりも、後からじんわり、うらやましい気持ちが膨れてきました。
自分の想いを、声に出せる強さがまぶしくてうらやましくて、1つのことに全力でいられないわたしは、自分の怒りに鈍感なわたしは、居た堪れなくなりました。

場を丸く収めようとしてしまう。ハハっと薄っぺらい乾いた笑いを、オンラインで響かせる。ごめん!と明るく振る舞ってしまう。弱い。弱い。弱い。

「怒らせてしまってごめんね、でもありがとう」なんてぺらっぺらのメッセージを、全力でがんばっている人に送ることはできませんでした。

これはきっと大切なことなので、記しておきます。

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