キャリアアップの「アップ」とは。

 みなさま、こんにちは。カレンダーを見たら、今日は7月31日。今日で7月が終わりですね。夏真っ盛りの毎日ですが、それももうしばらくしたら涼しい季節に変わるのでしょうか。寂しいようなほっとするような気分ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 今日はキャリアということについてお話していきたいと思います。はじめに断っておかなければなりませんが、わたしはキャリアアドバイザーやキャリア関係の専門職に就いているわけではなく、またその専門の資格なども持っていません。今回書く記事の内容については、わたしが今まで経験した就職の活動や、今リアルタイムで活動している転職市場における自分の経験がもとになっています。

 さて、職を得るということは大変ですね。最近わたしは自分の実体験として、そのことを痛いほど、身をもって感じています。というのも現在、社会人になってから初めての本格的な転職活動をしています。活動を始めて大体2か月程度が経過したでしょうか。率直な感想としては、大変だな……ということです。

 noteでも度々書いてきたことですが、わたしは大学院生として研究の分野にいたため、一般の企業や組織での就業経験というものがそこまで多くありません。転職活動における履歴書では基本的には事実しか書くことができないため、職歴が少ないことは第一関門としてデデン! とはだかっています(大変は大変ですが、わたしはこの経歴を誇っています。この経験と経歴こそが今の自分を形成しているし、それこそがわたしだからです)。

 ただ、実際問題として職に就くということを考えると、そんなに簡単にはいきません。営業や提案をしていくような職種を希望しているのですが、それでも書類選考通過率は10%行かない程度、悪い時は5%未満の時もあります(通過率は時期とタイミングによって結構変わってきます)。前にも書いた通り転職の履歴書には事実しか書くことができないので、工夫ができる範囲というのが限られてきます。この方法で転職活動を進めていくには、とにかくタイミングを見極める、そして数を打つそれしかありません。わたしは2か月ちょっとですが、転職活動を続けてきて、この方法を採ることを見直す必要があるかな、と思い始めています。

 そう思う一番の動機は、自分の経歴が評価される土壌にいないということです。このように書くと自分がたいそうなことをしてきたような感じがしますが、一大学院生として勉強をしてきたというだけです。ただ、一般的な転職の市場においては職歴が重視され、院卒ということが=職歴の無さと結びついてしまうということは事実としてあります(文系理系で違いはあります。文系の場合は上記の傾向が強いと思います)。自分が今そのような環境にいて状況が打開できないならば、少しでも研究をしてきたということを見てもらえる場所で勝負してみようか、そのように考えるようになりました。

 キャリアアップという言葉がありますね。この言葉の中にある「アップ」という概念は、ただ「上昇」という意味だけではないように思います。それは知人を増やす、土壌を広げる、深耕、そのような意味も含まれているように感じます。田んぼでいえば、土地を確保する、鍬を使って土地を柔らかくして、土をいいものにしていく、その地域の環境を知って適用していく、種をまく、水やり、育てていく、そのような営みの中で「アップ」という概念はさまざまなものに言い換えられます。

 そのように考えると「キャリア」というものを考えた際に、自分がどこで勝負するか、誰をチームメイトとして誰を顧客とするか、どんなシステムの中で働くか、それを知り選び取っていくことも大事なことの一つであるような気がします。

 例えば世の中には就活本やキャリアアドバイザーが知らないような仕事がありますね。そのような仕事や人々はHow To本では出会えません。自分の経験や実際に足を運んでみること、仕事を通して出会った人や地域、そのようなつながりから出会えるものです。書店で気になった本や雑誌を買ってみる、インターネット記事で気になったものを読んでみる。その書き手の名前が別の場所でつながる。「ああ。この人あの記事の人か」というように。先月行った地域のことがラジオで紹介されていた、「ああ、このお店の店主の人が話してるな」とか。そういう人や場所とのつながりから世の中のこと、仕事を知っていく。これは就職活動や転職活動という言葉では括れない、時間のかかる取り組みです。ただ今の状況がHow To本ではどうしても解決できない、打開できないという場合は、自分自身で道を切り拓くということも必要かもしれません。

 毎度毎度のことになりますが、わたしがこのような記事を書いている時は、自分が上手く行っていない時(笑)。でもそんな状況もこういう風にnoteに書いていくことで、おもしろく捉えられたらいいなと思っています。キャリアも仕事も働き方も人それぞれ。ユニークであることって魅力的ですよね。

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