Umweltをどう訳すか


最近、Umweltの日本語訳は「環境世界」のままでよかったのではないか、と思っている。現在、「環世界」が一般的になっているが、環世界という漢字列の魔力か、まるでそこに「人間的意識」が宿るかのようなモードを初学の人に与えてしまう。Umweltは主体により対象化された環境を指す。つまり客観的観察による考察が可能な代物なのだ。

対してInnenwelt(内的世界)は主体の身体そのもの、あるいは体験そのものであるから、観察者はそのリアルな内容を知ることはできない。

というわけで、UmweltとInnenweltは区別して議論され表現されなければならない。

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