【映画感想】『マッドマックス:フュリオサ』
前作『怒りのデス・ロード』が凄まじい熱量の映画だったが故に心配していましたが、今作もマッドマックスの系譜に相応しい圧倒的な熱量の映画になっていたので大満足です。
文明も倫理も砂塵に埋もれたイカれた世紀末的世界観、やたらと癖の強い登場人物達、湯水のように湧いて出てくる奇想天外な変態マシンと変態ギミック、映画館に轟き続けるエンジン音!
特に例の世紀末空中爆撃バイク部隊とのバトルシーンは良かった。あれは素直に「すごい!」と感動しました。心の中で拍手喝采です。どうやったらあんなシーンを思い付くのやら。
今回のメインキャラクターの一人、ディメンタス将軍も良かった。
いろいろとやらかしてくれるのですが、狂った世界で「あのような形でしか生きられなかった」人物として、個人的に印象に残っています。
そして狂った世界に翻弄される主人公・フュリオサの高潔な精神の美しさ。
本作は彼女の復讐劇ですが、復讐劇は復讐の決着の描き方が重要なところ。そこに作者のメッセージが強く出てくると思っているのですが、本作の決着については「そう来たか・・!」という感じ。私は強く心に残りました。
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