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2020年 印象に残ったマンガ5選

これを書いている時点で、2020年も残りわずか。

良い区切りなので、2020年に読んだ中で特に印象に残っているマンガを5つ選んでみました。

軽く抜き出しただけでも15選ぐらいあったので、5選まで絞るのは断腸の思いでしたが・・・

今年発売されたマンガではなく、「今年の間に最新巻(完結巻)まで読んだマンガ」という条件で選んでいます。

なので、まだ最新巻に到達していない、読み進めている最中のマンガは除外しています。

ということで、2020年の私の5選!


■蟹に誘われて(著・panpanya)

panpanya先生による一話完結形式の短編集的な作品。

虚実が入り混じる、斬新な視点の作風が特徴です。

自分の中で、文句なく今年一番の大ヒット。

それどころか、人生全体で読んだ漫画の中でも間違いなく五指に入ります。

勢いあまって、panpanya先生の既刊全巻、紙版と電子書籍版どちらも購入済み。

それぐらいのやつです!

とりあえず、最初に読んだ『蟹に誘われて』の名を挙げていますが、既刊があまねく名作ですよ。


■ゆるキャン(著・あfろ)

多様なキャンプの魅力を発信する、ゆるふわアウトドア日常マンガ。

作中のキャンプの雰囲気や空気感の描写が抜群に良い。

キャンプそのものだけではなく、旅の計画を考えたり、キャンプ場に至るまでの旅の描写もとても細やか。

特に感心しているのは、グループのキャンプと一人のソロキャンプ、どちらの価値観も尊重して描かれていること。

ありがちな「一人で遊ぶよりも皆で遊ぶ方が楽しいね!」のようなマジョリティ的価値観を正とする雰囲気が皆無なあたりが、個人的に好印象です。

読んでいると、キャンプに行きたくなる上に腹が減ります。


■それでも町は廻っている(著・石黒正数)

東京の商店街を舞台にした日常マンガの大名作。

以前から読んでいたものの途中で中断していたため、改めて1巻から読み直して最終巻まで読破。

通して読むと、改めて伏線の巧みさに唸ります。

特に最終巻の伏線回収は凄い…!

この作品のキャラクターの描き方、キャラクターの”そこに生きている感”がとにかく心地良いんですよね。

日常を描くマンガの最高峰の一つだと思います。


■バビロンまでは何光年? (著・道満晴明)

何故か消滅してしまった地球。

その最後の生き残りである記憶喪失の主人公が、記憶を求めて宇宙を旅した末に辿り着いた真実とは・・・というSFマンガ。

優れたSF作品に贈られる星雲賞を2020年に受賞、という点からも評価の高さが窺えます。

1巻のみで完結しているのですが、これだけの物語を1巻だけできっちりまとめ上げているのは実に驚異的。

あっさり読めるライトでコメディ風味なSFなのですが、実に読み応えがあります。

いろいろなSF作品のオマージュが散りばめられていることもあり、SF好きにチャレンジしていただきたい作品です。


■俺たちの日常は始まったばかりだ(著・氷川へきる)

氷川へきる先生による、ほぼニート(おじさん)とニート(金髪ちびっこ)が織りなす異色の傑作コメディ。

先生の作品の大ファンなのですが、いつも通り、独特のハイテンションな展開や切れ味鋭いギャグ、魅力的なキャラクターを楽しめました。

基本はゆるいのに、たまに異常にカッコいいシーンが来るのも良い。

しかし、こんなに面白いのに、まさかの3巻で完結…!

出版社に慈悲がない…!

大いに残念ですが、次回作に期待しております。

とりあえず、下記で無料公開されているので、気になる方はお試しあれ。


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