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『サザンオールスターズ特別ライブ2020』感想 & ライブ配信について思うこと

去る2020年6月25日、横浜アリーナで開催されたサザンオールスターズの無観客ライブ配信を鑑賞。

さすがはデビュー42周年の大ベテラン、圧巻のライブで大いに楽しめました。

無観客を活かしたステージ演出、画面越しの観客を意識したマイクパフォーマンス、ファンが盛り上がり必至のセットリスト。

まさに超一流エンターテイナーのおもてなし!

『匂艶THE NIGHT CLUB』→『エロティカ・セブン』→『マンピーのG★SPOT』と続いてからの、締めの『勝手にシンドバッド』の流れ、あまりにも完璧過ぎて鳥肌モノでしたね!

アンコール後のライブ最終曲だった『みんなのうた』も、そもそも無観客ライブ配信という形になる要因となった社会のあれこれを顧みると、歌詞にグッとくるものがあります。

また、最後のスタッフロールで流れた、リハーサルや会場設営に奔走する裏方スタッフの皆さんの映像が心に残りました。

イベント開催が困難を極める状況の中、多くのスタッフの努力や試行錯誤によって成立したライブだということを改めて実感します。


■セットリストへの想い

個人的に、今回のセットリストはかなり『サザン初心者でも楽しめる超王道セットリスト』というイメージがありました。

「サザンオールスターズを聴いたことがない、どの曲から聞けば良い?」

と問われたら、今回のセットリストをそのまま聴いてほしい、と思っているぐらい。

それぐらいの初心者にも取っ付きやすい王道感。

この辺り、初めての無観客ライブ配信ということで、普段からライブに足繁く通っているコアなファンだけではなく、ライトなファンや多種多様な年齢層が視聴することを見越した配慮(もしくは戦略)なのかな、と勝手に考察しています。

今回、ライブ配信の視聴方法について、さまぁ~ずのお二人が解説する動画を事前にYouTubeで公開していました。

これも同じく、普段ライブに参加できないファンや、今までライブ配信サービス等に縁がなかった層にも届けたい、という配慮があったのかな、と。

根拠なき勝手な考察ですが・・・!


■初めてのライブ配信視聴 - ライブ配信も良いもの

今回、ライブ配信の視聴というのは初体験でした。

視聴前は「ライブDVDを観るのと変わらないのでは?」などど思っていたのですが、やはり違います。

無編集ゆえの開始時間の遅れや曲間の微妙な時間、画面越しに語り掛けてくる桑田さん、SNSで共有されるライブ状況・・・

リアルタイム感やライブ感といったものをしっかりと感じ、ライブDVD等の映像視聴とは別モノの体験です。

配信サービス側の問題か自宅のネット環境の問題か、途中で一瞬だけ接続が切断されて画面が固まったりもしましたが(しかも、よりによって『菩薩』のシーンで!)、概ね2時間近くのライブ視聴でも問題なし。

初めてのライブ配信視聴でしたが、思ったよりも快適でした。

ライブ配信、思っていたよりも良いものです。


■ライブ配信の可能性

私は地方在住で、家族の介護をしている事情等もあり、なかなか気軽に東京方面には遠征できません。

ライブ参加のために横浜アリーナまで赴くということは、地方民にはあまり簡単なことではなかったりします。

それが、今回のライブ配信で疑似的とはいえ、自宅から横浜アリーナのライブに参加できたのです。

そこにちょっとした感動を覚えて、ライブ配信の可能性を感じました。

もちろん、会場で自分の五感をもって熱狂を感じるリアルのライブ体験は最高です。

ただ、これからはそこに『ライブ配信』という選択肢も加わってくれると、たいへん喜ばしいと思うのです。

仕事や家族の事情、時間や金銭面の問題、障害を抱えている等、様々な事情によりなかなか自由に遠出が出来ない、それでもライブを楽しみたいという人達は相当数潜在していると思います。

ライブ配信は、そういう人達への救いになると思っています。


■まとめ

おそらく、今後もこのような形式のライブ配信が増えることでしょう。

今回のサザンオールスターズのライブが、良い形でライブ配信という形態の試金石の一つとなって、音楽界に新たな文化が生まれると嬉しいものです。

総じて、

『サザンオールスターズのライブは最高のエンタメ!』

『自宅からライブ参加とか、良い時代になったな~』

『ライブ配信が気軽に利用できると助かりますので、よろしくお願いします!』

ということです!


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