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【読書感想】『マタギ奇談』(著・工藤隆雄)

民間信仰や民俗学的なものに少々興味があるため、気になって読み始めた一冊。

もともと「マタギ」という名前を耳にする機会はありましたが、その実態については知りませんでした。

何となく狩猟を生業にしている人、猟師やハンターといった職業の別称、ぐらいの認識です。

本書では、その「マタギ」と呼ばれている人々の文化や生活、猟師やハンターと呼ばれる人々との決定的な違いである「山の神」への民間信仰、といったものについて綴られています。


本書については以前にブクログでちょっとした感想を書きましたが、感想を残す場所を一本化しておきたかったので、こちらに移動してきました。

ということで、下記は移動してきた感想です。

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マタギの伝統や文化に関する話、山で経験した不思議な話、山の集落を襲った凄惨な災害の話、そしてあの”八甲田山の雪中行軍”に同行し生き残ったマタギの話、等々・・・
著者が各地のマタギから聞いた様々な話をまとめた一冊。

読み進めることで、猟師(ハンター)とマタギと呼ばれる人達には決定的な差異があることがよく分かります。
同時に、「山」という世界への認識が変わるでしょう。

民話や民俗学的な内容、例えば柳田國男の著作に興味があるような方であれば、本著を大いに楽しめると思います。



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