見出し画像

アーユルヴェーダと五感の話

窓を開けてお部屋のものたちを片付けていたら、急に去年の冬にずうっと聴いていた音楽が流れてきました。

その瞬間にわたしはふわっとタイムスリップして、そのときの部屋の香りとか、外に出たときにぴゅうっと寒くなる感じとか、早朝に自転車を走らせて出かけていたこととか。よく会っていた人たちの笑顔とか、声のぬくもりとか、優しさに包まれていた帰り道とか。

あの頃は長い海外生活を終えて戻ってきてから日も浅くて。まだ東京の社会にきちんと戻れるほどHPもMPも回復していなかったです。ふるふるよろよろ産まれたての子鹿のような足取りで生活していたように思います。

やさしい人たちに毎日守られて、すこしずつすこしずつ欠片のようなものを取り戻して、いまのわたしに戻っていきました。

その想い出の中にキラキラッとした輝きみたいなものを見たので、あの日々はやさしい愛に包まれていたのだなぁと心の底からホッとして、じわ〜っとあたたかくなりました。

わたしに出来ることはただそれだけです。愛をもって生活を送ること。それがわたしが世界に出来る唯一のこと。ほんのちいさなことなのだと思います。波風が立たない人生はないけれど、そういう風に1日1日をこつこつ重ねていきたいなぁ。

ほんのり幸せなちいさい過去への旅。一生忘れないでいられるといいなぁ。

前置きが長いのですが、きょうは五感についてのお話です🌿

アーユルヴェーダではパンチャマハブータと呼ばれる5大要素「空、風、火、水、地」を基に五感を説明することが出来ます。

それぞれの要素がそれぞれの感覚を司っています。つまりどれかの感覚がおかしいな?と思ったときは、それを担っている要素がバランスを崩していますよということ。そしてその五感の使い方は心身の健康にも深く関わっています。

これらが正しく行われていないと、五感に不調を感じるようになり、それはやがて心身の不調へと繋がっていきます。

例えばほんとうは聞く必要のないものを聞きすぎてしまって、それらを上手く手放さないままでいると、それはつまり不要な要素を取り込み過ぎてしまったということ。心身の健康に影響を及ぼしてしまうのです。

五感から適切な質と量の元素を取り入れることが、心身を健康に保つ大切なポイント出来ます。

アーユルヴェーダではトリートメントや食事療法、ヨガや瞑想などの方法を用いて、みなさんの五感を通じて心身を健やかな状態へ、本来の自分へ導いていくことを目指しています🌿

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?