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ONEPIECEかよ。

カップヌードルのアオハルシリーズ、忘れた頃に新作が発表されました。
今回は漫画「ONEPIECE」より、ロロノア・ゾロに焦点が当てられたストーリー。

ゾロが剣道大会でミホークに敗れたところから映像が始まります。
原作アニメでゾロ役を務める中井和哉さんのモノローグによると、ロロノア・ゾロは17歳。高校2年生。
くいなとの約束を果たすために、ミホークへのリベンジを目指してお馴染みの海賊団メンバーに見守られながら青春時代を修行に捧げるゾロ。
そんな彼の姿に「かっこいい」と呟きながら、麦わら帽子を被った男が現れる。

といった内容のCMだそうです。
オタク及び腐女子用語かもしれませんが、これって所謂

学パロ

ですよね。あるキャラクターを原作の舞台とは無関係な、現代の学園生活に落とし込んでみたらどうなるか、というパロディー。
チョッパーに至っては擬人化されています。

いつかの記事でも書いた通り、私は二次創作小説を稀に書くことがあります。
色々と妄想を膨らませて、原作に沿ったものからこういったパロディ·パラレルものまで。
ただ、私は以前から

二次創作で見たいと思ったものを公式で見せられると冷めてしまう傾向にあるんです。

なんでだろうなーとは思いつつ特に考えていませんでしたが、このCM公開を機にちょっと考えてみようと思い筆を取りました。

賛否両論あるようですが、私はパロディーやパラレルものは好きです。名前と性格だけを借りたまったく別物のお話を妄想することもあります。
たとえ原作からしてみればそれが解釈違いだったとしても、「見てみたい」という好奇心を優先して遊ぶのも二次創作の楽しみ方だと考えています。

どうしてそういう楽しみ方ができるのかといえば、それが本来はクローズドであるからではないでしょうか。
以前の同人活動といえば、黙々と本を作っても同人サークル内にのみ頒布したり、自分で勉強してホームページを立ち上げ、パスワードを設定したり検索避けをしたりして簡単には見つからないように配慮されてきました。著作権はもちろん、内容によってはモラルにも関わることだからです。

それが時代が進むにつれて、自分でホームページを作ったりしなくとも作品を発信できるサービスが確立されたりしたので、人目につきやすくなりました。それは仲間を見つけやすいというメリットもありますが、本当は見てほしくない人にも見られてしまうというリスクもあります。

よって公式に同人活動が知られ、同人界隈に人気の題材が公式に改めて作られて発信されることが増えました。

作品の同人活動をする方々は同時に作品のファンであるため、その方々の嗜好を研究することは人気や売上を出す為に必要なことです。

ただ実際に見せつけられてしまうと、

とても恥ずかしい……!!

同人活動は基本的に著作権法に抵触しますので、後ろめたさが常にどこかにあります。恐らくそれが今回の疑問の原因なんだと思いました。

「ほらほらこういうのが好きなんだろ?」(←言ってない)とひけらかされると、秘密や性癖をバラされたような羞恥と、今まで悪いことをしてきてごめんなさい!と懺悔したくなってしまう。

例えるなら隠すようにしまってたはずのAVを、外出中に自室を掃除した母親に女優の名前順に整理されてしまうような、そんな恥ずかしさです。
ひどい例えだ。

それからさきほど、たとえ原作からしてみればそれが解釈違いだったとしても、「見てみたい」という好奇心を優先して遊ぶと書きましたが、そういう理由から公式が安易に学パロみたいなことをすると、公式なのに物語の解釈を捻じ曲げてしまうこともあるので、その危険性が苦手の原因でもあります。

そんなわけで今回のCMが公開された時は、「麦わらの一味が高校生になってるすごーい!」というより「あ、ああああ…(困惑)」という気持ちでした(笑)

二次創作は非公式に任せてほしい……。