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下腿外旋症候群を改善するには??

何事も動く前の身体の状態にエラーがあると、動いた時にはその部位に対して必ずエラーが起き、過剰な負担がかかってしまいます…

私自身も臨床では、姿勢も含めて各関節の静的アライメントは凄く重要視して評価しています。

今回記事に執筆させて頂く、下腿外旋症候群とは読んで字のごとく、下腿が外旋している状態のことを指します。

足部疾患、膝関節疾患を診ていく中で、この下腿外旋症候群になっている方をたくさん診てきました。

アスリートのパフォーマンスアップにおいても、障害予防においても、必ず必要となってくる考え方を今回は紹介させて頂きます!!

下腿外旋症候群とは??

下腿外旋症候群とは、静的アライメントのエラーを指します。

大腿骨に対して脛骨が外旋している状態

これがいわゆる下腿外旋症候群の状態です。

膝関節を安定させる為には、下腿の内旋が重要になってきますが、下腿の内旋制限があることによって膝関節疾患に繋がったり、荷重バランスが崩れたりと身体エラーを引き起こします。

ではなぜ下腿の内旋が必要なのかもう少し詳しく解説していきましょう。

下腿外旋と膝関節疾患

膝関節の安定性を高める為に、下腿の内旋が必要ということを先程書きましたが、しっかりとした理由があります。

膝関節は伸展位で安定し、屈曲位で不安定になります。
CKC(立位)の状態で伸展位に保つためには、スクリューホームムーブメントといって、大腿骨の外旋と下腿の内旋が必要になります。

屈曲位では、膝関節の静的安定化機構である4つの靱帯が緩む状態となるため不安定になります。

なので、

下腿が外旋している

膝が伸展しない

膝が不安定になる

膝関節疾患に陥りやすくなる

という順番で膝が不安定になっていきます。

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