観劇日記~散ル咲ク~わらう花~

コロナの影響で、今月頭に見る予定だった芝居がことごとく中止や延期になってしまいました。

そんな中、昨日札幌に来る用事があり、やっと一本観ることができました。

劇団怪獣無法地帯さんの『散ル咲ク~わらう花(再演)』です。

人形師の作った人形達の持つ物語。

美しくて、切ない。

四人の人形がとにかく綺麗で、美しかったです。

最初の部分の黒子の演出がとても素敵で、鳥肌が立ちました。

それぞれの人形の物語が、すごく魅力的でした。

終わり方もとても好きな終わり方で、素敵なものを観ることができました。

最後のカーテンコールで『折り込みの数も増えてきているので、是非皆さん応援してください』というような言葉を聞いて、今回の影響で、たくさんの舞台関係者が悲しい思いをしてきたんだろうなと思い、非常に辛かったです。

それでも、今現在北海道はだいぶ落ち着きを取り戻しつつあり、少しずつ日常を取り戻して行こうという気持ちが、折り込みの数が増えているということにも現れているのかもしれません。

今回の公演でも、スタッフのマスクはもちろん、入り口で手の消毒、席を一つずつ離して座る、役者の見送りの中止等の工夫をされていました。

舞台公演というのは、たくさんお金がかかると思いますし、簡単にプラスになることではないと思います。

そんな中、席を一つずつ離すということは、入れるお客様の数を減らさなければいけないということ。

ただでさえ、プラスにするのが大変なのに席を減らすということは、かなり大変なことだと思います。

もちろん、お金だけの問題じゃないとは思いますが、それでマイナスが膨らみすぎれば次の公演なんて考えられない可能性もあります。

私にできることは、とにかく観劇のチャンスがあったら観に行くというような、些細なことでしか力になれませんが、こうやって公演をやってくれることは、演劇好きにはとても嬉しいことだなと感じました。

早くこの状況が解消されて、またたくさんの公演が切磋琢磨していけると良いなと思います。

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