見出し画像

アートめぐり 柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年

 東京国立近代美術館で2021年10月26日から2022年2月13日まで開催されている『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』に行ってきました。

 100年とはなんと長い、1世紀も続くアート活動というのは、ひとりではできない大勢の人の力と想いによって続けられてきたんだなと驚かされます。

 民芸運動というのを簡単にはわかっているつもりでしたが、現在も続いていることは知らなかったのです。

 日常で使われているものに、美を見出し、用の美として収集、出版、展示、流通させる。ただのコレクションとして眺めるだけではなく、工芸品を生きた美として守ろうとする活動は、ものに対する愛情や作り手へのリスペクトがないとできないことです。

 以前作ったこぎん刺しも民芸品なので、今後作る時の参考になればと簡単な気持ちで訪れたのですが、民芸運動について深く知ることができてよかったです。

 刺し子も服飾として展示されていましたが、麻の布を冬でも暖かく着られるように刺された津軽こぎん刺しは、私の作ったコースターとは比にならないくらい、緻密な模様でした。

 グッズ売り場では、たくさんの工芸品が販売されており、たくさん欲しくなりましたが、考えもせず衝動買いして使わないのは失礼なことだと悩みに悩みました。

 それでも、やっぱり気に入った芹沢銈介模様の風呂敷を購入しました。素敵な藍色で赤がアクセントになっています。

 すべてを揃えることは難しいですが、工芸品を購入して、大切に使うということは今の時代にあっている気がします。日本らしい民芸品が今後も残っていけるよう少しでも力になれたら素敵なことです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?