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夫の推し活

 好きなものがあるって、人生でとても大切なことです。推しがいるというのは、人生の活力になりますね。

 私は、アートめぐりや映画鑑賞、読書、手芸とインドアな趣味が多いです。夫は、野球、車、ミスチルの音楽と好きなものは、小学生の頃から変わらないブレない人間。

 いろいろやっては、やめてを繰り返してきた私からするとそのブレない姿勢は本当に素晴らしい。

 双方あまり趣味が合わないことを理解しているので、お互いの趣味は付き合うこともあるけれど、基本的にはあまり干渉しないようにしています。

 それに、私がデ・キリコの形而上絵画が素晴らしかったんだよと熱く語っても、伝え方が悪いのか、ふーんと死んだ魚のような目をして聞いています。興味のない人にもアートの素晴らしさを伝えられる人になりたいものです。

 しかし、推しが同じでも幸せとも限らず、毎年アートのために海外旅行に行かれたり、ありえないくらいグッズを買われても、きっとやれやれと思うでしょう。

 好きなものを自分の好きなように楽しめる関係は、悪くありません。

 夫の野球の推しチームは、阪神タイガースです。最近は、ユニフォームにワッペンを貼りたがり、あまりにも何回も貼らされるので、やり方を教えてあげました。

 バランスを自分で考えて、うまく貼れてとても喜んでいました。

 また阪神タイガースのショップで、選手や岡田監督の写真をたくさん買ってきます。飾り棚の少ない我が家は、本棚の上は激戦です。

 クリムトをはさんで岡田監督と村上選手の写真を飾るのは、きっと我が家だけに違いありません。なんとも複雑な気持ちですが、私のアートを好きな気持ちを尊重してもらうには、夫のタイガース愛も受け止めるしかありません。

 大阪出張で、お土産を買ってきてくれたと思ったらパインアメ靴下でした。

 岡田監督は、パインアメ大好きですからね。穴が空くまで履いてやろうと思います。

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