読書の記録 これでもいいのだ
ジェーン・スーさんの『これでもいいのだ』を読みました。
短編エッセイなのですが、クスッと笑わせられたり、考えさせられたり、エッセイなのに本当に深いお話です。
全部良かったのですが、印象に残ったのは『「一生モノ」とは言うけれど』と『ああ、年中行事』です。
普段はユニクロなどのファストファッションを購入することが多い私ですが、大人になったのだから一生モノのように長く使えるモノを買うべきなのかなと悩むことがあります。
でも、一生モノなんてないという人もいます。流行も自分も変わっていくものだからです。
どちらの意見が正しいとか間違っていることはないのだと思います。
スーさんは、おしゃれが好きだった亡くなったお母様の衣類を「値の付かない遺産」として持っています。そのため、自分はすべてを処分してから死を迎えたいという思いを持っているそうです。
そんな中、お母様に買ってもらった10年以上前のフェラガモの靴は、久しぶりに履いても足にぴったりで疲れなかったと。
一生モノってたくさんあると処分に困るけれど、日常でたくさん使うものならあってもいいのかな。
でも、いざ一生モノを買おうとすると、費用対効果がとたんに信じられなくなる私です。それとちゃんと大事にできるかプレッシャーを感じてしまいそう。なかなかハードルの高い一生モノです。
『ああ、年中行事』は、本当にそうだなぁと共感です。本当、昔よりハロウィンなどの年中行事が増え、毎月何かしらのあるのが実情です。
全部を真剣にやろうとすると、本当にたいへんで疲れるし、めんどくさい。でも、季節を行事で迎えに行くのが、大人になるとちょっと楽しくなります。
『旬のカレンダー』という本を買って季節を楽しもうとしている私には、よくわかる気持ちでした。
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