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映画鑑賞 エスター ファースト・キル

 定期的に怖いのが観たくなってしまう私。『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』と名言もありますが、深淵と目が合いませんようにと思いながら鑑賞します。

 かなり前に見た『エスター』という映画。とても怖かったけれど、納得のオチでとてもおもしろかったのです。

 エスター役の子役の迫力演技がすごかったのですが、その子が成長して23歳で同じ役を演じています。違和感は感じさせず、不気味さがましたようです。

 前作は、二人の子どもがいて、何の不自由なく暮らしている夫婦が、エスターという女の子を養子として迎え入れてから恐怖を味わうことになります。ママが美しくて、本当に善良な人で、とても同情してしまいました。

 今回は前作より前のお話。エスターがエストニアの精神病院を逃げ出した後、自分と似ている行方不明の女の子になりすまして、アメリカの家族へ入り込みます。

 広い世の中、いろんな家族がいるのは理解しているものの、おいおいと思うような不完全な家族なのです。

 エスターを応援したくなるような話とネットの感想にはありましたが、悪vs悪でなんだかどっちにも感情移入できませんでした。

 スピード感があって、エスターの行動にどきどきすることも少ないくらい、迷いのなさぶりがすごいです。

 いつもパパと仲良くなるけれど、父親としての愛ではなく、本当は恋人のようなパートナーしての愛を求めるエスターの思いは叶わず・・・。少しばかり同情してしまいます。

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