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アートめぐり ボテロ展ふくよかな魔法

 Bunkamura ザ・ミュージアムで、2022年4月29日〜7月3日まで開催されているボテロ展に行って来ました。フェルナンド・ボテロは、南米コロンビア出身で、現在も活躍している美術家です。

 ボテロの描いた絵を見たのは、今回が初めてでしたが、インパクトがとても強く、1度見たら誰が描いたかを忘れられないくらいでした。

 よく、ふくよかとか豊満と表現される絵は、本当にたっぷりしています。

 初期の頃から、どことなくふくよかに描かれていて、すでに豊満さの片鱗が見られます。

●庭で迷う少女

 ふくよかさに目覚めると、静物だろうが、人だろうがとことん丸く描いています。

●果物とビンのある静物

 お花でさえも、まんまるです。

●黄色の花

●青の花

●赤の花

 ふくよかな特徴とともに、色鮮やか、けれど、とても優しい色合いです。丸くデフォルメされているけれど、細部はしっかり描かれていて、大きな大きな洋梨を食べている小さな虫の(とってもかわいい)顔はしっかりあります。

●洋梨

 ふくよかな分、キリストには、悲壮感がなく、コロンビアの聖母もなんとも言えない雰囲気です。

●キリスト

●コロンビアの聖母

 人物は目の焦点があわないものが多く、表情から何を思っているか読み取れないものが多いです。

●大統領と閣僚たち

 有名な絵画をもとに、絵を描いているのですが、完璧にボテロらしく描かれています。あの絵画をボテロっぽくするとこうなるのかと、とても感心させられました。

●ピエロ・デラ・フランチェスカにならって

●モナ・リザの横顔

●アルノルフィーニ夫妻(ファン・エイクにならって)

 全体的に童話の挿絵みたいに可愛らしく、色合いも優しくて、ボテロの人柄が感じられるようです。

 行った日は金曜日で、記念品のステッカーをもらえました。写真は、全作品の撮影がOKです。

 ボテロ展に行って、作品を見たら、その独特な丸みにボテロの虜になってしまうかも。
 彼の手にかかれば、銅像だって、ほらこの通り。

●小さな鳥

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