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保守系大学生がリベラル系与党議員を応援する理由

そういえば、高校時代、国道が好きなクラスメートがいました。
皆さん日本の国土のどんなところが好きですか?

私は、九州自動車道を走るときの車窓の風景が大好きです。
筑紫平野を抜け熊本県の山沿いに入ると、トンネルが続きます。その山間には夏でも霧がかかり、荘厳な様相です。更に南下すると桜島が鹿児島県を代表して迎えてくれます。国分から県都に向かうにつけ、桜島は段々形を変えます。

見える角度が場所により異なるからです。

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花は霧島 煙草は国分 燃えて上がるは オハラハー 桜島
― 鹿児島おはら節1番

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今夏、九州自動車道を走る高速バスで九州を縦断しましたが、やはり良いものでした。(写真はイメージです)

(0)譲れない軸はありますか?

選挙前は良いですね。政治というと、日頃週刊誌系な話題ばかりが目についてしまいますが、選挙前は流石に各党、各々の政策を(普段よりは少なくとも)多く語ってくれます。

感染状況にしたがって政党支持率や内閣支持率が下がることは民主主義の良いところなのでしょうか、それとも悪いところなのでしょうか。
よく考えた2021年でした。

個人的にはぜひとも政策本位で政治的な評価がなされる世が実現してほしいとつくづく祈っています。

しかし、人間忙しいものです。
ずっと各党の政策を観察したり、国会中継を視聴したりすることはかないません。
政治経済がおおよそ趣味になりかけている一大学生ですら、難しいものです。

また、本来的に、自分の主張が支持政党の主張と同じくするならば、どんなに楽なことでしょうか。
しかし、自分にとっての利益と、各政党の利益が同じになるはずがありません。
多数の支持者を抱える各政党の利益構造は複雑なはずです。

そのため、政策で政治家を判断するとなると、なにか自分の中で譲れない軸を作るしかありません。
例えば、「選択的夫婦別氏の問題は絶対に反対だ。だから、正直他の政策には異論はあるけど、選択的夫婦別氏の問題では意志を同じくする候補者を支持しよう」とかいう類のものです。

私の政治を見る際の軸は、外交安保政策に尽きます。
すなわち、
・外交姿勢が「毅然とした」ものであること
・周辺国の軍事的な台頭を背景に「国防力」を強化すること

は私にとっては大きな優先事項です。
長くなりますのでざっくりとした理由を述べると、美しい日本を守ることが自分にとっては利益だと考えているからです。

都市の整然さに、
湿潤な気候で育まれた自然に、
古来からの交流を経て成熟した文化に、
思いやりにあふれた高い技術に、
人の勤勉さや忍耐強さに
触れるたびに、思い出すたびに美しさを感じるものです。

だからこそ、その美しさを妨げる動きには毅然とした対策を行ってもらいたいと思っています。

先日、中国ロシアの軍艦が、津軽海峡を通過して太平洋を南下し、大隅海峡を通って東シナ海に抜けたというニュースがありました。

たしかに、「国際法上の問題はない」のですが、穏やかな気分ではいられません。

両海峡は中央付近が公海扱いの「国際海峡」で、沿岸から3カイリ(約5.6キロ)以上離れた海域を通れば国際法上の問題はない。(記事より)

このように私にとっての喫緊の優先事項は、外交安保政策です。
そのため、今回の選挙では立憲・共産党の候補が如何に耳障りの良いことをいっても支持することはあり得ません。

皆さんにとっての優先事項は何ですか?

政治的な課題に興味を持て、意見を言える環境に感謝しつつ、ぜひおはなししたいと思っています。

(1)そもそも保守とは?

せっかく選挙期間なので、タイトルを「保守系大学生がリベラル系与党議員を応援する理由」としてみました。

だいたい「保守」や「リベラル」といった言葉は使い勝手が良いのか悪いのか分かりません。
保守的な政治家だって、立法を通じて社会を変えています。何でもかんでも現状を変えようとしないというわけではないのです。
また、リベラルな政治家だって、譲れないものはあるわけです。何でもかんでも革新していっては元も子もありません。

もう少し具体的にいうと、自民党を支持していたら保守で、立憲・共産党を支持していたらリベラルなのでしょうか?
自民党はよく保守政党と言われます。しかし実は今回共産党と組んだ立憲の枝野代表も「保守」を自認しているのです。事態は複雑です。

新著では自身を「保守本流」と解説し「リベラルな日本を保守する」との考え方を示した。

このように非常に曖昧な言葉なのですが、曖昧なだけに世の中で使われているだけある分、逆説的にわかりやすいだろうということで使ってみました。

現代では、外交安保政策に対して現政権与党寄りだと保守的だとされ、女性子供政策やその他の人権問題はリベラル政策だと一括されるような気がします。

そういう政策的な点から見ると、(0)で述べた外交安保政策に対する考え方は保守的なのでしょう。

私自身、やらない理由より、できる糸口を探す性格ですし、前向きに向上したくなる気概を持っているつもりですので、性格はどちらかというと革新的なはずです。

そのため、(外交安保分野において)なぜ保守的な考え方をするように至ったのですか?と言われても感覚的な部分が多く、どなたかからの薫陶を受けたわけでもないのでよく分かりません。というか、憲法改正など具体的政策を考えても、そもそも保守という言葉で表現されうる姿勢ではないのかもしれません。

その形成は自然なものであり、無数の周囲から育んでもらった運命的なものでもあるのかもしれません。

しかし、社会に出る前であり、自分の持つ多くの知識が机上の空論ばかりだと気づくタイミングを待っているだけかもしれない、ただの弱冠ですから、あくまでも「保守的」とされる意見に賛成することが多いという程度にとどめておきましょう。

ちなみに、シンクタンクである山猫総合研究所がインターネット上で価値観調査を行っています。テレビ出演の多い三浦瑠麗さんのところです。

項目は、安全保障、憲法、経済政策、社会政策、女性問題などをめぐる価値観のほか、それらに分類しにくい総合的な価値観などを含みます。
人びとの道徳観や価値観として内面化されているような表現を通じて個々の政策判断を聞くことで、日本人の価値観の広がりや、そこにおける自分の立ち位置が分かるようになっています。

私の結果は大体想像できるかもしれませんが、気になる人は個人的に尋ねてください。

下記の本では、各党首の結果も覗けた覚えがあります。現在手元にないためあくまでも記憶の範囲です。
また、各党の外交安保政策に対する評価が国民の投票行動に大きく関わる、というような分析がなされていたような気がします。

(2)そもそもリベラル系とは?

(1)で触れた「保守」という言葉と同様に、「リベラル」という言葉も非常に理解するのが難しい用語です。

保守やリベラルという言葉について、大学生なのだからきちんと文献に当たれ、という言葉も投げかけられそうで内心ビクビクしていますが、今後半年のうちくらいには理解を深めたいと思っています。きっと次の衆院選頃には学術的に政治に対して知識を蓄えていることを信じています。

さて現代では、女性政策やこども政策、貧困政策といったように、(実態はさておき)「弱者」とみなされる階層に対してアプローチする政策を包括的にリベラル政策と表現するような気がします。

保守政党である自民党の中にもリベラルな取り組みを行う先生たちがいます。総裁選での野田聖子さんはその筆頭でしょう。

野田聖子幹事長代行は17日、自民党総裁選で掲げる政策を発表した。子どもに関する政策を一元的に管理する「こどもまんなか庁」の設立などを掲げた。女性政策や少子化対策を前面に出した。
選択的夫婦別姓の実現を言明した。女性や高齢者、障害者などが力を発揮しやすい平等な社会の実現を提唱した。(同記事より)

繰り返しますが、実態はさておき、社会的に「弱者」とされる女性、こども、高齢者、障害者に配慮した社会を実現する意志が伝わります。

(3)保守とリベラルは両立する?

注目したいのは野田さんの我が国の人口に対する見方です。「人口1億維持へ移民政策」は、先月の総裁選における各候補の発言の中で特に印象的だった発言です。この記事で取り上げられています。

(前略)野田氏は人口について「日本のインフラは1億2千万人を対象につくっており、大幅に少ないとメンテナンスできない。1億人の目安は立てておいた方がいい」と指摘した。足元の人口減対策として「真剣に取り組まなければならないのが移民政策だ」と語った。「技能実習生や留学生らがいなければ農業や土木といった業界が成り立たない現実がある」と強調した。外国人労働者に広く家族の帯同を認めるべきだとも主張した。(中略)「子ども国債」を毎年度の当初予算で恒久的に発行して財源に充てる構想だ。人口減少や少子化対策全般を「国民強靱(きょうじん)化」と銘打って看板政策とする。

2025年、「団塊の世代」800万人全員が75歳以上に、すなわち後期高齢者となります。これに付随する様々な影響を2025年問題と呼ぶこともあります。また、 国立社会保障・人口問題研究所の推計では、人口の30%が高齢者になるようです。
このような超高齢社会では高齢者に対するプライオリティ・パスなどを用意した場合、カオスな状況になりかねません。

また、2040年には第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)に生まれた世代が65歳以上となります。高齢者人口の割合は35.3%になると見込まれています。

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2050年には人口が一億人を切るとも言われています。

少子高齢化と人口減少の問題は経済的にも、インフラ保持のためにも、ひいては国防的にも「国力」に大きく関わる超重要課題です。

第1部 特集 人口減少時代のICTによる持続的成長
1 人口減少時代とその課題
(2) 人口減少によって生じる課題人口減少によって生じる課題
このような少子高齢化の進展、生産年齢人口の減少により、国内需要の減少による経済規模の縮小、労働力不足、我が国の投資先としての魅力低下による国際競争力の低下、医療・介護費の増大など社会保障制度の給付と負担のバランスの崩壊、財政の危機、基礎的自治体の担い手の減少など様々な社会的・経済的な課題が深刻化することとなる。
人口減少時代の課題は国レベルだけではない。個々人も、「人生100年時代」と言われるような長い人生を、いかに有意義に過ごすかを考える必要に迫られている。
また、人口が減少する中で、経済社会水準の維持を図るには、限られた労働力でより多くの付加価値を生み出し、一人あたりの所得水準を高めることが必要となる。
総務省『情報通信白書』平成30年版

人生100年時代に生きがいを持ち続け、こどもを生み育てやすい社会を実現するとともに、人口が減少しないように手を打つことは急務です。
迫りくる脅威を前に防衛策を充実させ、憲法を改正し国を守る必要性は現実的に言うまでもありません。しかし「日本を守り、そして未来を拓く」すべは、武力の向上だけではないのです。国土強靭化だけでもありません。そこに住む人を忘れてはならないのです。

だからこそ、外交安保政策的に「保守」に分類される私でも、少子高齢化や人口減少といった問題に立ち向かう上で、「リベラル」だとされる政策にも関心を持たねばならないと思っています。

個人的には、中々太刀打ちの難しい人口減少社会において、社会の制度的にまだまだ力を発揮しきれていない人々が国のために力を完全に発揮できるように制度を整える、このような「公正さ」や「多様性」を実現していく形があって然るべきだと思います。そして、「公正さ」や「多様性」を実現していく上で、総選挙で政権交代の可能性がほぼないという現実を見ても、自民党議員の力が必要なのは確かです。

「多様性」などと聞くと、ポリコレ的な文脈を思い浮かべ忌避したくなることもあるかもしれません。ですが、経済的にも利点があるというように考えればどうでしょうか。以下の記事では、イノベーションと多様性の関係について触れられています。

性別、出身国、キャリアなど様々な要素が考えられますが、定量的な議論が紹介されています。

このような経済的側面を考えれば、伝統的な保守層にとって、まだ心理的な距離が縮まるのではないでしょうか。経済成長に悩む日本が今後経済成長していく上で、成長の芽を取り除くのは好ましくないように思います。また、起爆装置も欲しいところです。

普段はこういう「多様性」のようなポリコレ的なワードを嫌う人々も、日本に経済成長してほしいのは、同じだと思います(まれに脱成長というワードを目にしますが、その界隈の先導者は実際のところ、資本主義社会で蜜を吸っている方が多く見受けられ、個人的には説得力を感じていないのが実情です)。

日本にいる時は途上国支援など殊勝なことを言いつつ、いざ途上国や新興国に出てみれば(日本より)物が安い安いと安価なものに群がるという矛盾した行動や、そういった「失礼」を重ねて、アニメや優れた技術文化、悠久の自然をきっかけに日本に好意を持ってくれた外国人を傷つける行動はもう取りたくないし、見たくありません。悔しいです。

メカニックなボタンに溢れた日本のトイレを見た海外の人が抱く感動を、将来裏切りたくはありません。悔しいです。

確かに、日本に暮らしていると、外国人が抱く素晴らしい「ジャパン」像とはかけ離れた姿も多く目に入ります。時にそれに目が覆い尽くされることもあるかもしれません。しかし、日本の戸籍や保険をはじめとする制度、パスポート、品質、物流、人に至るまで、離れてみて気づく信頼があります。何も外国人だけが日本に信頼を寄せているわけではないのです。気づかないうちに我々も大きな信頼を寄せているはずです。

だからこそ自信を持って経済的にも強い日本を取り戻したいものです。

経済安保担当相が岸田内閣で新設されました。経済も安全保障に直結する課題であることは確かです。少子高齢・人口減少社会において、さらに、安保情勢が深刻化する中、私達が語るべき政策的な課題は多くあります。それも喫緊の課題ばかりです。

こういった切迫した背景から、リベラル系の政策に取り組む自民党議員に向かって、保守派を名乗る人々から「親中派だ」とか「今取り組むべき政策課題じゃない」とかいう言葉が放たれるのを見ると複雑な思いになります。
また、自民党の青年局が今年4月に擬似妊婦体験を行った時がありました。普段は「弱者」の味方を掲げるような野党支持層が「選挙対策だ」などとバッシングしていたのが目につきました。何も、リベラル政策は野党の専売特許ではありません。

個人的には、野党支持層が本当に「弱者」の味方であるならば、この姿勢を叩くことはないだろうにとも思うのですが、どうなのでしょう。自民党の若い世代が「弱者」の目線になろうとしていることは好ましくないのでしょうか。現野党より現与党の方が、議員の数的に考えて政策実行能力に長けているのは間違いないはずなのですが。

ところで、リベラル層より保守層の方が外国人移民を嫌う傾向にあります。保守層が国内のリソースで賄おうと思うなら尚更、こどもを生み育てやすくする政策や、今生きている人々が最大限のパフォーマンスを発揮できるような環境が整備されることは望ましいことなのではないでしょうか。また、リベラルな国際秩序の中では国際的な発言力を確保していく上でも重要です。自国が名実ともに発言力を保持し続けることに異論はないでしょう。

定義の差異がありますので、個人の中に限られますが、上手くバランスを取ることが可能な限り「保守」と「リベラル」は両立すると思います。

(4)鹿児島から多様で公正な社会を実現する

冒頭から保守、リベラルというワードを多用しています。
私の出身県であえる鹿児島は「保守王国」と数えられるように歴代は保守層が強い、とされてきました。そもそも九州と聞いただけで男尊女卑を連想するといった知人もいました。

以前Newsweekに掲載された舞田敏彦さんの「大学進学率の男女差が物語る日本の「ジェンダー意識」という記事はそこそこ衝撃的です。副題が「知事の「コサイン発言」を裏付ける、全国最低の鹿児島の女子進学率」というように、鹿児島の女子進学率は全国最少だというのです。

記事中では進学率における男女差について、その理由を「ジェンダー意識」に向けています。

男女の大学進学率に1.4倍もの差が出るのは、「女子に高等教育は不要」、「女子よりも男子優先」というジェンダー意識が根強いためだろう。大都市の東京は比較的それが弱いようで、進学率の性差はほとんどない。地方でも徳島のように、男子より女子の進学率の方が高い県もある。このことから見れば、ジェンダー意識は克服できるはずなのだ。

私自身、有り難いことに鹿児島出身の男子大学生です。私のいた高校は進学率が高い高校でした。しかし、こういった「ジェンダー意識」を感じる機会はこの記事を読むまでありませんでしたので、些か疑念を抱いたものです。例えば、鹿児島中央高校の「本校卒業生の進路状況(平成28年度~令和2年度)」を読むだけでは、有意な「男女差」というものは無いように思います。

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もう少し幅広くデータを集めるべきなのでしょう。高校の所在地、学科などの差異に着目すると「男女差」が見えてくるのでしょうか。

ともあれ、伝統的に鹿児島という地で「多様で公正な社会」を唱えるのは難しいのかもしれません。

もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、「多様で公正な社会」というフレーズは、今回の衆院選に鹿児島1区から出馬している「みやじ拓馬」候補のテーマとなっています。

ホームページには以下のような挨拶文があります。

鹿児島の主産業である農林水産業、観光業振興とエネルギー政策の推進を柱とし、近年では女性特有の健康課題の改善や医療的ケア児の支援、難聴対策、さらには性暴力の問題など「多様で公正な社会」の実現に向け、全力で取り組んでまいりました。
私は、皆さんと共に、若さと行動力でコロナ禍に打ち勝ち 、多様で公正な社会の実現に邁進してまいります。

一見すると、というフレーズがありますが、何度見ても、「女性特有の健康課題の改善や医療的ケア児の支援、難聴対策、さらには性暴力の問題」という文字列は旧来の自民党議員のHPを読んでいる気にはなれません。一言で言うと、「自民党らしくない」のかもしれません。むしろ演説を聞いただけでは、立憲民主党の議員なのではないか、と錯覚する人もいるかも知れません。ここまで党の姿が見えなくなるほど、個人の政策アピールが充実している政治家も珍しいのではないでしょうか。まさに、政策で勝負する政治家を候補に持てる鹿児島1区は幸せな選挙区だと思います。

しかし、保岡宏武氏との公認闘いに勝利した、歴とした自民党の議員であり、以下にあるように全ては日本の将来のために尽力してくださる候補です。支持政党関係なく多くの方の期待に応えてくれる候補です。

みやじ候補の政策の一丁目一番地とも言って過言ではないのが、女性の健康課題を解決する術としてのフェムテック振興にあります。

Femtech(フェムテック)とは:Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するプロダクトやサービスのことを指します。(fermataHPより)

法律における問題解決や振興に向け、議員連盟を0から立ち上げ、積極的に取り組んでいます。法律による規制について、具体的にはどのような問題があるのでしょうか。多くの方の働きかけを経て、小泉内閣以来の「骨太の方針」(ざっくり言えば、政府の重点政策集)にてフェムテックが取り上げられたことでメディアも多くの記事を出しています。

例えば、薬機法上、生理処理用の紙ナプキンは医薬部外品、タンポンは医療機器の規制を受けています。許認可を受けたことによって生理に使えるという効果効能をうたえます。
一方、生理日の新たな選択肢として、人気を集めつつある「吸収型サニタリーショーツ」(フェムテック製品の一つ)は、生理用パンツとして開発されているものの、薬機法の対象外となっている「雑品」のため、「生理用」とは表記できないのです。
そもそも法令で定める生理処理用品の基準には、「白色であり、においはほとんどなく、異物を含まない」「一般に使い捨てである」などの規定があり、吸収型サニタリーショーツは元来医薬部外品の申請ができないのです。
「政府の骨太方針、成長戦略に書き込まれた「フェムテックの推進」」を参考にしてまとめ)

候補本人のWikipediaにも細かく記述があります。

フェムテック関連政策については、その経済的側面にも着目。女性のためのものだけではないとして、経済的・社会的に大きな効果を期待している。生理や更年期に関する問題や婦人科系疾患のもたらす生産性損失、医療機関への通院や医薬品購入に関わる費用の大きさを指摘したうえで、それらの経済的損失の解決に役立つとし、世界的なフェムテック関連市場の将来的成長が見込まれる中、新たな経済政策として有効だとしている。[17](Wikipedia「宮路拓馬」より)

「生理や更年期に関する問題や婦人科系疾患のもたらす生産性損失」については、「一ヶ月のうちに快適な期間が10日間ほどしかない」というフレーズが衝撃的です。こういった人類史的な問題の改善に現代技術が寄与する、そしてそれに政治も規制を打破する、推進を図るという形で寄与する、という流れが作られること、この上なく素晴らしいことです。

宮路は議連の事務局長として取材に答えた際、「フェムテックの普及は、女性の悩みを軽減することにつながり、)女性活躍の後押しになる。「フェムテックを特別なものではなく、当たり前の商品・サービスとして普及されるよう、官民が一体となって取り組んでいくべき[19]」「フェムテックは女性のみにとどまるものではなく、日本の将来にとって必要なもの。日本のためにもフェムテック振興のための施策を真正面から議論していきたい[20]」と述べ、多様で公正な社会の実現に向けて努力していくとしている[21]。(Wikipedia「宮路拓馬」より)
また、地元である鹿児島における活動でもフェムテックの普及に努めているが、比較的新しい概念であるフェムテックがインフラの整備・農林水産業振興といった、従来の自民党支持層に理解を得やすい政策と一線を画していることから、その啓発に一定の難しさを感じつつも、「多様な人が、持てる力を最大限発揮できる環境を整えていくための政だと伝えたら、理解してくれる。伝え方次第だ[22]」と述べ、選挙区内での活動に取り組んでいる。(Wikipedia「宮路拓馬」より)

先程述べたように、中々太刀打ちの難しい人口減少社会において、社会の制度的にまだまだ力を発揮しきれていない人々が国のために力を完全に発揮できるように制度を整える、このような「公正さ」や「多様性」を実現していく形があって然るべきだと思います。そんな私にとって応援すべき候補者は「みやじ拓馬」候補を差し置いて凌駕する候補者はいません。

リベラル政策をポリコレ的な感情に任せた議論に委ねるだけではなく、(1)経済的効果、(2)女性活躍推進における役割、(3)人々がフルパフォーマンスを発揮する機会を増やすことの意味など、論理的な形で推進されています。

自民党支持のあなたへ
自公政権に辟易したあなたへ
無党派のあなたへ

自民党の政治家っぽくないかもしれないけど、
鹿児島の政治家っぽくないかもしれないけど、
男性の政治家っぽくないかもしれないけど、
鹿児島から日本のために多様で公正な社会を実現するみやじ候補。
格好良くないですか?


余談。アトピー体験から

いつか書こうと思っていた話題。投開票日前にやっと書き尽くしました。「締め切り」は偉大ですね。

「生理や更年期に関する問題や婦人科系疾患のもたらす生産性損失」というくだりで、「一ヶ月のうちに快適な期間が10日間ほどしかない」というフレーズを紹介しました。

生理については、「生理の貧困」という社会問題が話題になりました。
フェムテック振興で活躍するみやじ候補を見ていなければ、男性である自分にとっては考える機会も語る機会もない話題であるはずでした。

体験しておらず、そもそも分からないからです。
これを書き終えた今も、お前が偉そうに語るなとか、男性が立ち寄るなという意見も覚悟しています。

ハウスダスト系のアレルギーを強くもつ私は、「一ヶ月のうちに快適な期間が10日間ほどしかない」というフレーズに強く反応したことを覚えています。

高3のときの教室には後方に古く大きなエアコンがついていました。不健康な音とともに出る空気に当たると、とにかくきつかったです。全身が大荒れし、特に何もしていないのに疲れ、強い不快感を覚える日々が続きました。

そういうときは無理に学校に行かず家で学習した日も多かったような気がします。しかし、テストの日は別です。教室で受検しなければなりません。快適にエアコンに当たる人たちと同じ状況でテストを受けるのかよ〜と嘆きながら、少し不公平感を味わったものです。しかし、これは傍から見えるものではないですし、自分が何を言ってもどうしようもありません。エアコンの風に当たりたくなくて廊下で寒さに怯えながら授業を受けたらセンター前日に熱を出したのも苦い経験です。苦痛が確かにあるけど、力を発揮しなければならないという環境においた経験は貴重なものでした。

だからこそ、生理における問題は少し分かり合えるような気がしたものです。

よければ語りましょう。教えて下さい。

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