アダルトチルドレンだからこそ自立することが難しい
何かの解決策を導き出した記事ではありません。
アダルトチルドレン当事者のリアルタイムの苦しみの記録として書いてみます。
アダルトチルドレンにとって【自立する】ことは簡単ではありません。
私はひどく見た目に自信がありません。
お金の使い方もよくわかりません。
何のためにお金を稼がないといけないのかも良くわかりません。
何故友達を大事にしないといけないのかもわからないし、友達が居てよかったと思ったことも正直ありません。
家事はろくにできないし、なにも褒められない、飛び出た能力もないし、家にいても何もメリットがないと思っています。
そして多分これは家族と暮らすことで、「家族と暮らしている中で言われた事の影響でそう思っている」んだろうなってこともなんとなくわかってます。
つまり「家族に植え付けられた価値観」なんだろうなって。
家が、家族が、環境が自分にとって良くないことは自分が1番わかっています。
「家出ちゃえば」
「さっさと離れればいい」
客観的に見ればそれだけのこと。
だけど、親から認められなかったからこそ自立することが難しいというこの矛盾・苦しみを、私は雑に扱いたくないんです。
親や兄弟の影響で下げられた自己肯定感が「お前に自立なんて無理だ」と囁き続ける
ほんの小さな事です。
「何その餌みたいな料理」
「何その靴下w還暦の人みたいw」
「その皿の洗い方は良くない」
「料理するのはいいけどきちんと片付けろよ(やる前から言われる)」
加えてADHD傾向で不注意や何かのし忘れのたびに家族全体のLINEでひどく怒られる。
「エアコンも電気もつけたまま仕事に行くな!」
「次目覚まし止め忘れたら捨てるぞ」
「皿使ったら洗えって言ってるだろ!」
家族全員から「お前はダメな人間だ」と思われているような気がする。
迷惑がられているし、家を出て自立してほしそうにしているのに、自立できるように促してくれるどころか自分がやることなす事、すべて貶される。
軽い冗談のつもりで言っているんだろうなってことも中にはあるけど、自分にとってはひどく辛い。それにはきっと気づいていない。
一人でやっていくなんて無理だって強く強く思考が縛られる。
簡単じゃないんです。
飛び出すことが。
崖の下がどれだけ恐ろしい場所か散々先に聞かされた後に、関係ない第三者からバンジージャンプしちゃえ!って言われてるような。
正直、いまの自分は家族が脅威で、敵で、嫌いだ。
この勢いのまま家を出てしまったら、私はきっと家族を嫌いになるし、嫌な関係のまま修復できないかもしれない。
それが嫌なので、きちんと自分に必要な対策を知って準備をして、情報を整理してから自立したいんです。
嫌な勢いで切った縁は、後から自分を苦しめるような気がする。
そうやって縁を切ってしまうと、もう会いたくないって思う人が増えていく。
縁を切るというと大袈裟だけど、要は人と距離を置くと。
会いたくないなって思った時、ほんの一瞬心がギュッと痛くなってブワッと暗くなる。
自分がしんどいんです。
自分の個性や自分の価値観をきちんと家族に、他者に認めさせてから家を出たい
後ろから石を投げられながら逃げるんじゃなく、できれば力の限り戦って潜り抜けて出ていきたい。
今日のこと、自分のパーソナルカラーであるビビッドな赤い靴下を履いて出掛けて帰った時、母に馬鹿にされた。
「何それ、還暦の人みたいw」
ほんの冗談のつもりだと思う。
けど、私には不快だ。
許容してないいじりは不快なんだ。
だけど、馬鹿にされても私は私の好きな色の服を着るし好きな靴下を履く。
少しずつ小さな抵抗をして、自分の価値観をきちんと示していく。
貶されてダメ出しばかりされても、下手な料理をし続ける。
要領の悪い片付けを、センスのない模様替えをし続ける。
反抗期みたいな子供じみたことをしているのがすごく嫌だ。
もっと私をわかって!
もっと私を認めて!
私のことちゃんと褒めて!
心の声をそのまま出したら「もう大人なのに今更何言ってんの?」なんて馬鹿にされるだろう。
仕方ない。
反抗してこなかったんだから。
反抗期にきちんと自分を主張しておけばよかった。
反抗期の年齢にさしかかる当時、離婚騒動でナーバスになっていた親に迷惑をかけたくなくて、反抗せずに生きてきた。反抗期になる前からそうだ。
兄は小さなヤンチャで親に迷惑をかける。弟も似たようなことで迷惑をかける。
私はそれをみてこれ以上迷惑をかけちゃダメだってわがままも言わずに自分の意思も殺してお利口に生きてきてしまったんだ。
親のためにって思ってたのに、どうしてこうなってしまったんだろう。
自己主張できる空気を作らなかった親のせいにしたいけれど、それで何も解決しない。
自分のことはどうあがいたって自分の責任だ。
親(他者)の価値観に負けて行動を決めない。自分で行動を決める。
親の価値観で行動を変えることをしなくなるまで、私は私の行動を取り続けます。
もしかしたらいつまでも馬鹿にされ続けるかもしれない。
でもきっとそのうち諦めるんじゃないかと思うんです。
私には私の意思があって感性があって、人権がある。
自分の思う通りにしようと思わないで、一人の人間として尊重してほしい。
そのために戦います。
これに勝てずに逃げるように家を出たとて、きっと私の場合は他人の言葉にすぐ影響受けて挫けてとんぼ返りするでしょう。
どうか周りに私のような人がいたら簡単に「自立しろ」とは言わず、戦う姿をただただ応援してあげてほしいな、なんて思います。
乱文ですがお読みいただきありがとうございました。
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