見出し画像

第2章~社長の本音③

社長は真っ先に会社の中で嫌われ役をやるべきだと思います。




□ 嫌われ役をやりたくない

 

 時々、社長と社員が友達同士のような雰囲気で仕事をしている会社を拝見しますがたいへん不安定さを感じます。

 あまりに分け隔てな<接することは時にお互いの甘えが出てしまい、かえって収拾のつかないことにもなりかねません。

 社長が会社に入って行くと、話し声も止まりシーンとしてしまうぐらいのことで「ちょうどよい」ように思います。

 進んで会社の嫌われ役をかって出るぐらいの事でよいのではないでしょうか。

 基本的には厳しく、しかし同時に社員に対しては十二分に気遣いをし、声をしっかりかけ、社員をよく見、きちっと褒めるといったことが不可欠です。

 特に、ことある毎にほめるきっかけを見つけ出し、言葉ではっきりと褒めてあげることが大切です。

 しかるのは簡単ですが、褒めるのはなかなかやりづらく、褒めることをまったくしない社長もいらっしゃいます。

 ですが、実は褒めるという行為によって、褒める方と褒められた方には上下関係ができます。

 すなわち、褒める社長は、褒められる社員の上位に位置づけされていることを、無意識のうちに社員は再認識する結果になります。

 社員は自分が社長の下にいて、上位にいる社長から頑張った時に褒められる立場にいることを思い知ることになります。

 上下関係とか、思い知るとか、言葉は荒っぽいですが何も悪いことではなく、双方が自分の立場をしっかりわきまえることによって中途半端な甘えがなくなります。

 社内の嫌われ役を演じながら、言うべきことは厳しく言い、そして逆に褒めるべき時にはよく褒める。

 そうやって社員を社長のペースに引き込みながら、良い方向に誘導していくことが、社員の統率には有効です。

 社員に対する声かけ、お客様に対する声かけがしっかりできる社長は、それだけですばらしく、経営も磐石であるように思います。

 

 ではどうする

社長は、嫌われ役を演じながら社員をよく褒め、よく叱る。そして社長のペースに引き込みながら良い方向へ誘導する。

分かりやすく経営に対する思いを伝えたい