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第1章~経営は意志がすべて③

 「意志」がすべて

 

 別の言い方をすれば、「覚悟」ですね。

 覚悟が決まった時には、道は既に半ばまで来たも同然です。後はその意志に従って、しっかり計画し、毎日やるべきことをやるのみです。

 明日やるべきことを考える必要はありません。終わったことを後悔する必要もありません。過ぎ去ったことは、後悔することなく、少しだけ反省を加えた後に、今日やるべきことをやるのみです。


 経営も人生も「意志」がすべてです


 八方ふさがりでも出来る、最後のひとつのこと

 弊社にご相談にみえる社長の中には、 もう打つ手がないと嘆かれる方もいらっしゃいます。

 ですが、社長、本当にもうやれることはありませんか?八方ふさがりですか?

 資金もない、商品力もな い、人材も十分ではない、旧態然とした商売がもはや成り立たない、知恵も尽きた、 その他もろもろ…先行きは暗く、気分もさえない。

 

私がかつて、 もう30年も前に人から教えてもらったことをここに書こうと思っています。


 最悪の状況でもまだできることがある、その最後のひとつのこと、
それは、「胸を張って自信をもって堂々と歩くこと」です。

 本当にこの言葉はすばらしいと思います。どんなにビジネスが厳しくても、どんなにひどい状況でも、この最後のひとつを行なう前に、まだまだ出来ることがたくさんありませんか?

 実際、弊社がお手伝いに入る会社は一社残らずやるべきことがたくさんあります



 最後のひとつ「胸を張って自信をもって堂々と歩く」こと。

 ここまで至る前にあれもこれもまだまだできるはずです


 しかし、最悪何もないとしても、「胸を張って自信をもって堂々と歩く」、これなら誰でも今すぐに始められますよね?

 これがばかばかしく聞こえますか?あるいはすばらしいことに聞こえますか?

 ばかばかしく聞こえる方は、幸運にもまだまだ痛い目の遭い方が足りないのかもし れません。

 すばらしく聞こえる方は、人生をしみじみと感じることのできる方かもしれません。


 商売がうまくいかない時もあります。そんな時に、欝々として元気がなければ、取引先もよい反応を見せません。気のめぐりというのはたいへん重要ですね。暗い顔つきでは、売れるものも売れません。

 逆に、内心非常に切羽つまって居たとしても、元気よく振舞う、精一杯の無理をして笑顔を見せる、ということが大切です。

 笑顔ひとつで状況が180度転換することなど、しょっちゆうありますよね。


「胸を張って自信をもって堂々と歩く」ことをやってみてください。


 内心は別としても、外見だけでも元気にしてみてください。

 人間はたいへん単純で、かつたいへん高度な生き物であって、形が中身を変えるということがあります。精一杯のポーズに導かれて、内から
エネルギーが沸いてくるはずです。


 私は車の中に小さな手鏡を置いています。新聞沙汰になった〇〇さんのように、覗きをしようというのではありません。

 思い出した時にその手鏡で自分の表情をチェックしています。鏡の中で笑ってみると、心も和んで来るものです。

 お客様をお伺いする時には、必ず事前に顔つきをチェックしてから訪問します。

 こんなことは営業マンであれば基本中の基本ですよね。営業マンでなくても、人に会う時は、特に初対面であれば、当然気を配るべきことだと思います。

 そして何より重要なことは、商売についても、戦略だとか事業計画だとか難しい話の前に、こういったほんの小さな心配りがある会社なのかどうか、気配りのできる社長であるのかどうかといったことで結果の明暗が分かれてくることが多いということです。



 まだまだできることはたくさんあります


 社長は、朝誰よりも早く出社されていますか?

 お客様のお見送りは会社の門の所まで付き添っていますか?

 手書きのお礼状は必ず出していますか?

 お客様、社員への声かけは十分していますか?



 こんな些細なことが会社の明暗を完全に分ける要因になったりします

分かりやすく経営に対する思いを伝えたい