第2章~社長の本音④
今まで長年やってきたことが染み付いてしまい、良い悪いは別としても、それらを新しい方向に切り替えるには、莫大なエネルギーが必要になります。
□ 大きく変える、あるいは変わることができない
心の底からの覚悟が必要ですが、この覚悟がなかなか決まりません。
覚悟できる社長のパターンは、にっちもさっちも行かなくなった後で、銀行の強硬姿勢に背中を押され、有無を言う余地ないままに覚悟させられる場合です。
ですが、それではたいていの場合に遅すぎます、多くを失う結果になるわけです。
また、低迷している会社の社員に、ロではっぱをかけてもたいてい動きません。社員は低迷している会社について、本気で危機感を持っていません。
むしろ今のままが一番居心地が良いのです。会社の将来など、誰も考えません。興味があるとしたら、ごくごく短期的な目先の事柄、例えば、来月のボーナスの額などです。
従って、会社を改革しようと思えば、まずは社長の覚悟を社員にしっかりと見せることが第一歩です!
社長の覚悟が本当であることをはっきり見せる、その時に多少の演出も必要かもしれません。
ただし、大げさなことではなくとも、例えば、社長が毎朝7時に誰よりも早く出社することだけでも、効果は抜群です。社長がしっかり腰を上げたことが伝わります。
改革については、裏で社員の抵抗が生まれることも多いですが、それらもすべて覚悟した上で推し進めることが重要です。
ではどうする?
社長がしっかりと覚悟すること。そしてその覚悟を十分に社員に見せることが重要。時には、演出も必要。
分かりやすく経営に対する思いを伝えたい