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ラビリンスワールド【連続小説】(その10)

 格闘技場に到着し弱そうな相手を探していると、ダイキが試合をしようと声をかけてきた。俺は高い武器を買ったので、ダイキには勝てると思ったので試合の申し出を受けた。
「ありがとよ。お前に勝った後にほとんど勝ってなかったんだよ。ようやく勝てる」
「それはどうかな。この前の俺とは少し違うぜ」と俺は答えた。
「木の棒は卒業したのか。少しはやりそうだな。手加減しないからな」
ダイキの1発目をよけて新しい武器を振り下ろしたところたまたまダイキに当たった。ダイキはそのまま倒れこんだ。
「ショウの勝ち」見届け人の声が心地よかった。
「やっと、1勝できた」
ダイキはその場で倒れていたので、ベンチまで運んでやった。しばらくしてダイキが気づいた。
「油断したな。もう一回勝負だ」とダイキは再試合を申し出てきた。
「望むところだ、前回は散々な目にあっているからな。お返しさせてもらうぜ」
試合開始の合図がかかるかかからないかの間にショウは一撃をダイキにくらわせた。ダイキは再び倒れた。ダイキはしばらくベンチで起き上がれずにいた。ようやく気が付いた。
「やたら強くなってるじゃないか。その武器100や200ゴールドの武器じゃないな。どうやって手に入れたんだ。ギャンブルに勝ったのか」
「そんなこと、お前に言うわけないじゃないか。もう1試合するぞ」と俺はもう1試合誘った。
「少し待ってくれ、まだ、頭がふらふらするからそこらへんを一回りしてくる」そう言い残して格闘技場を出て行った。
しばらくするとダイキが戻ってきたので、試合を始めることにした。俺はさっきの試合同様、試合開始の合図が終わらないうちに1発で仕留めるつもりだったが、ダイキは予想していたのかさっとかわして、反撃してきた。俺は予想していなかったのでダイキの攻撃をかわすのがやっとだった。狙いを定めて再び武器を振り下ろしたが、またもやよけられてしまった。ダイキの反撃が何回か俺の体をかすめた。俺はフラフラになってきた。最後の力を振り絞って武器を振り回したらたまたま、ダイキに当たりダイキは再び倒れた。何とか勝ったが、ショウもダメージが大きかったのでベンチで休むことにした。
 目が覚めると、ダイキはもう一勝負するかと聞いてきた。この前の倍返しするまでやろうと思っていたので、快諾した。前の試合はぎりぎりだったので俺は作戦を考えていた。ダイキは俺の攻撃をよく見てかわしてくるので、攻撃の際にフェイントをかければ攻撃が当たると考えていた。攻撃が1回でも当たればこの高い武器の威力は強いので倒せると確信していた。
 試合が始まり、2,3回攻撃をかわされたあとに、考えていたフェイントを使ってみた。しかしそのフェイントをかわされ、俺が驚いているすきに痛恨の一撃を食らってその場に倒れた。

これまでのストーリー

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