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灯台|Lighthouse

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すずきが訪れた日本の灯台の写真を記録しています。また灯台に関するコラムや記事なども書いています。 ※記事・写真の無断転載を禁じます This site records phot… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

掛塚灯台|静岡県磐田市

掛塚灯台(B)|静岡県磐田市 2022年4月24日  1897年(明治30年)点灯。天竜川東側河口端部の遠州灘に面した位置に築造。灯塔下部はコンクリート、上部は鉄製。静岡県では神子元島灯台(明治4年)、御前埼灯台(明治7年)に次いで古い灯台。  天竜川河口付近は浅瀬が遠く遠州灘まで突き出ており、多数の船の座礁・難破が古くから絶えなかった。1880年(明治13年)に駒場村の方水量標取締役の荒井信敬が私財を投じて菜種油灯火による木造灯台が建設した(改心灯台)。その後、官設による

菅島灯台|三重県鳥羽市

菅島灯台(A)|三重県鳥羽市 2022年4月25日  1873年(明治6年)7月1日に点灯を開始。設計はリチャード・H・ブラントン。1673年には江戸幕府によってかがり火による「御篝堂」が建てられていたが、1873年(明治6年)4月1日に点灯を開始した安乗埼灯台の灯火との誤認の可能性があるとして廃止が検討された。しかし日本船にとってこの地は鳥羽港への重要な目印となるため菅島灯台が建設されることになった。誤認を避けるため安乗埼灯台の灯質は不動灯から回転灯へと変更された。円形の

神子元島灯台|静岡県下田市

神子元島灯台(A)静岡県下田市 2022年4月24日  |神子元島灯台は、下田港の沖合約10kmに浮かぶ岩場の無人島に設置され、1870年(明治3年)11月11日に点灯を開始した灯台。円形石造で下部に半円形平屋の付属舎(石造)がある。 1866年(慶応2年)の改税約書(江戸条約)締結に基づく8基の条約灯台のひとつであり、設置当時の姿のまま現在も現役である灯台(および石造灯台)としては最古のもの。神子元島はペリー艦隊日本遠征記にも「ロックアイランド」の名が何度も見られ、航海