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掛塚灯台|静岡県磐田市

掛塚灯台(B)|静岡県磐田市 2022年4月24日

 1897年(明治30年)点灯。天竜川東側河口端部の遠州灘に面した位置に築造。灯塔下部はコンクリート、上部は鉄製。静岡県では神子元島灯台(明治4年)、御前埼灯台(明治7年)に次いで古い灯台。
 天竜川河口付近は浅瀬が遠く遠州灘まで突き出ており、多数の船の座礁・難破が古くから絶えなかった。1880年(明治13年)に駒場村の方水量標取締役の荒井信敬が私財を投じて菜種油灯火による木造灯台が建設した(改心灯台)。その後、官設による灯台建設の請願運動が高まり、1897年(明治30年)に官営の灯台として掛塚灯台が完成した。

2003年には耐用年数を過ぎ、灯塔基礎部の地盤が砂質であるため大地震を受けると液状化の恐れがあることなどから現在の竜洋海岸内に改修・移設。

謎のオブジェと掛塚灯台
荒井信敬の碑

参考
『燈光』2002年6・7月号 (燈光会)
『明治期灯台の保全』(財団法人 日本航路標識協会
『ライトハウス すくっと明治の灯台64基 1870-1912』(バナナブックス)

航路標識番号
[国際標識番号] 2499
[M6244]
位置 北緯34度38分52.2秒 東経137度48分8.9秒座標: 北緯34度38分52.2秒 東経137度48分8.9秒
所在地 静岡県磐田市駒場
塗色・構造 白色塔型円形、上部鉄造、下部コンクリート造
レンズ 不動フレネルレンズ、LED
灯質 等明暗白光(明3秒暗3秒)
実効光度 15,000 cd
光達距離 13海里(約24 km)
塔高 16.1 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 25 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1897年(明治30年)3月
管轄 第三管区海上保安本部
清水海上保安部

 


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