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灯台|Lighthouse

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すずきが訪れた日本の灯台の写真を記録しています。また灯台に関するコラムや記事なども書いています。 ※記事・写真の無断転載を禁じます This site records phot… もっと読む
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灯台INDEX

最終更新日:2023年12月11日 灯台マガジンのインデックス(随時追加) 訪れた灯台、コラム、記事などをインデックスしています。 ※灯台名横の(A~D)は明治期に建造された灯台を①歴史的・文化財的な視点、②土木・建築史的視点、③生活文化史的視点から『灯台施設調査委員会』(1985~1987)が判定・分類したランク。 コラム灯台の歴史《世界編》灯台の歴史《日本編》 ◆北海道◆日高門別灯台|北海道日高町 2022年7月25日落石岬灯台|根室市 2022年7月19日花咲灯

鵜ノ埼灯台|秋田県男鹿市

鵜ノ埼灯台|秋田県男鹿市 2023年6月7日 1894年(明治27年)10月25日点灯 秋田県男鹿市にある鵜ノ埼灯台は、かつては船川灯台と呼ばれ秋田県で最も古く点灯を開始した。 昭和57年に改築し現在に至る。

大魚島灯台|青森県佐井村

大魚島灯台|青森県佐井村 2023年6月5日 1960年(昭和35年)12月点灯。 大魚島と書いてオヨシマと読む。オヨは魚のイシナギを指し、この島周辺でイシナギが多く獲れたことから名前が付いた。周囲は岩礁が多く、座礁する船が多かったことから灯台が建てられた。

白糠灯台|青森県東通村

白糠灯台(物見埼灯台)|青森県東通村 2023年6月5日 1931年(昭和6年)11月10日点灯。 下北半島に位置する白糠灯台は、物見崎に位置するため地元では物見埼灯台と呼ばれる。 1950年(昭和25年)9月に灯塔を改築を経て1987年(昭和62年)11月10日に完成して現在が3代目。

守江港灯標(赤灯台)|大分県杵築市

守江港灯標(赤灯台)大分県杵築市 2023年10月13日 1900年(明治33年)8月1日点灯。 灯塔構造は円形煉瓦造。  江戸時代に参勤交代の寄港地だった守江港は、明治に入っても地元の特産品の出荷などで船の往来は多かった。しかし浅瀬で座礁する船が相次いだことから、守江港を有していた|奈狩江村(現杵築市)は1900年(明治33年)に「守江港挂燈立標」として建設した村立の灯標であった。1924年(大正13年)に大分県に所管されてその翌年に「守江港立標」に改称。1948年(昭和

小袖港北防波堤灯台|岩手県久慈市

小袖港北防波堤灯台|岩手県久慈市 2023年6月4日 1988年(昭和63年)10月点灯。 岩手県久慈市小袖港は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地で知られる。  小袖港北防波堤灯台はドラマ内で能年玲奈演じる天野アキが飛び込み、またアキの母、春子が学生時代(有村架純)にこの灯台下に「東京 原宿 表参道 海死ね、ウニ死ね」と落書きをしていたことでも知られる。  同地にはほかに「ヒロシくんの監視小屋」などもある。

魹ヶ埼灯台|岩手県宮古市

魹ヶ埼灯台|岩手県宮古市 2023年6月4日 1902年(明治35年)3月17日点灯。  魹ヶ埼灯台は本州最東端、岩手県重茂半島に設置された。現在は灯台より南西にある姉吉から徒歩で1時間ほどで辿り着くが、設置当時は北西にある重茂村からの道しかなく、日本でもっとも到達困難な灯台であったという。また4月8日のお釈迦様の日に灯台を訪れると良縁に恵まれるという土地の風説があった。  初代魹ヶ埼灯台の灯塔構造は八角形鉄造。地上から頂上までの高さ35.6mは鉄造灯台としては当時では日

中ノ鼻灯台|広島県大崎上島

 中ノ鼻灯台(C)|広島県大崎上島 2023年10月24日 1894年(明治27年)5月17日点灯。  瀬戸内海の大崎上島南東に位置する中ノ鼻灯台は、日清戦争開戦当時に強潮流の来島海峡を避けて比較的潮流の影響を受けない三原瀬戸航路を航行をする船舶が増えたため(兵馬、軍需物資の輸送など)、明治27年5月に同航路の整備のために約5ヶ月という短期間で建設された8灯台1灯標のひとつ(中ノ鼻灯台のほか、大浜埼灯台、百貫島灯台、長太夫灯標、小佐木島灯台、高根島灯台、大久野島灯台、鮴埼め

水ノ子島灯台|大分県佐伯市

水ノ子島灯台|大分県佐伯市 2023年10月12日 豊後水道のほぼ中央の岩礁に立つ水ノ子島灯台は1904年(明治37年)3月20日に点灯を開始。  出雲日御碕灯台と同じく日清戦争前から設置が予定されていた水ノ子島灯台は、呉鎮守府からの沖縄、台湾への軍艦の要路であった豊後水道全域をカバーした(光達距離は20海里で佐田岬まで届いた)。 建設には航路標識管理所技手である山本哉三郎が携わっている(山本技手はほかに男木島灯台(香川)、掛塚灯台(静岡)、経ヶ岬灯台(京都)、塩屋埼灯台(

屋久島灯台|鹿児島県屋久島町

屋久島灯台(B)|鹿児島県屋久島町 2023年10月16日  1897年(明治30年)1月10日点灯。屋久島の北西、永田岬に築造された屋久島灯台は太平洋戦争の米軍の攻撃にも耐え建設当時の姿を今に残す。  1895年(明治28年)、日清戦争に勝利した日本が下関条約により台湾を割譲。台湾を自国の領土としたことで本土との航路が活発となる南方航路整備のために明治28年から明治30年初頭にかけて建設された、いわゆる台湾航路灯台8基のひとつ。設置にあたってはそれまでの逓信省航路標識管理

樫野埼灯台|和歌山県串本町

樫野埼灯台(B)|和歌山県串本町 2023年5月2日 1870年(明治3年)6月10日に潮岬灯台の仮点灯と同時に点灯を開始。1866年(慶応2年)の改税約書(江戸条約)締結により建てられた8基の灯台のうちのひとつ。リチャード・H・ブラントンが手がけた最初の灯台であり、最初に築造された石造灯台。隣接する石造りの旧官舎もブラントンが日本で最初に竣工させた建物。石材は対岸の古座川町産の宇津木石。レンズは反射器付レンズを採用し、1933年(昭和8年)3月に二等二連閃光型フレネルレン

潮岬灯台|和歌山県串本町

潮岬灯台(A)|和歌山県串本町 2023年5月2日  1870年(明治3年)6月10日に樫野埼灯台同時に仮点灯。本点灯は1873年(明治6年)9月15日。1866年(慶応2年)の改税約書(江戸条約)により建設された8基の洋式灯台のひとつで、現在の潮岬灯台は二代目。初代はリチャード・H・ブラントンが設計した八角形の木造灯台だった。初代潮岬灯台は条約灯台としては唯一の木造灯台で、基礎から灯塔までの高さ23.9mは日本一高い灯台であった(神子元島灯台よりも20cm高い)。また隣接

紀伊日ノ御埼灯台|和歌山県日高町

紀伊日ノ御埼灯台|和歌山県日高町 2023年5月2日  1895年(明治28年)1月25日点灯。現在の灯台は3代目。平均水面から灯火までの高さは128mで和歌山県内の灯台で最も高い。  初代紀伊日ノ御埼灯台は紀伊水道を航行する船舶の指標とする沿岸灯台として日ノ岬の美浜町に設置された。1945年(昭和20年)7月30日に米軍機の爆撃により炎上大破し解体。戦後の1951年(昭和26年)7月12日に200m北東の位置に二代目紀伊日ノ御埼灯台が再建された。2012年(平成24年)に

姫島灯台|大分県姫島村

姫島灯台(B)|大分県姫島村 2023年10月13日  九州は大分県、国東半島の北にある姫島の東端に建設された姫島灯台は1904年(明治37年)3月20日に点灯を開始。Bランクに分類される灯台。周防灘に位置する姫島は古くより航路の重要な目印とされており、1605年(慶長10年)に小倉藩主細川忠興が姫島の西端に灯明台を設置。これが日本灯台史上始めての篝火とされる。  灯塔構造は円形石造。石材は山口県大津島産の大津石を使用。大津石は姫島と同年同日に点灯を開始した水ノ子島灯台に