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【気になるニュース】ガザ空爆 TNT火薬換算で広島原爆以上

こんにちは。核のち晴れです。
いよいよ11月ですね。11月下旬は核兵器禁止条約 第2回締約国会議が控えています。日本は本条約に署名していませんが、本会議にオブザーバーとして参加をするよう求める市民の声が挙がっています。日本政府の動きに注目が集まります。

さて、今回は現在起こっているガザでの戦争と核兵器の関連についてお伝えします。


概要


10月以降、イスラエル軍が行ってきたガザ地区への空爆は、TNT火薬換算(※)上、1945年に広島に投下された原爆を上回る規模であることが報じられた。
また、イスラエルの閣僚アミハイ・エリヤフは、ガザ地区に核爆弾を投下することが「選択肢の一つ」と述べ、停職処分となった。

※TNT火薬換算とは、核爆弾のエネルギーを同等のエネルギーを発生するトリニトロトルエン火薬の質量に換算するもの。



解説:ガザの状況とイスラエルの核兵器保有

10月、ハマスによるイスラエルの軍事施設の占拠や民間人攻撃の報復措置として、イスラエル軍はパレスチナガザ地区への空爆を行っている。

ガザ地区は、全長41キロ、幅10キロの領土(鹿児島県種子島ほどの大きさ)に約230万人が暮らしており、世界で最も人口密度が高い地域。貧困や失業率が高いことが問題となっており、国連の報告書によれば、2020年には経済面、教育面、インフラ面、衛生環境面のニーズに対応できなくなると報じられていた。

今回、ガザへの空爆の威力はTNT火薬換算で広島の原爆を上回るものとなり、広島とガザが引き合いに出されているニュースが見られるようになった。

イスラエルの核兵器保有に関しては、イスラエルは正式に保有していることを認めてはいないものの、核拡散防止条約(NPT)に署名しておらず、また米国科学者連盟等、専門機関からはほぼ確実に核兵器を保有しているとみなされている。今回ガザ地区に対して核兵器を使用することが「選択肢の一つ」であると述べた閣僚の発言は、それを裏付ける発言としても捉えられている。

※詳細な背景については今回の記事では割愛しますが、以下の記事等が参考になるかと思います。


編集後記

先月、戦争が始まる前にガザの中学生が来日していました。滞在中に広島を訪れたこどもたちは、広島平和記念資料館で原爆投下後のまちの様子を見て「ガザと同じだった」と言ったそうです。ただ同時に、広島の今の姿も見たことで、ガザの復興に希望を抱いたことを語っていました。

しかし、こどもたちが帰国する際に大規模な衝突が起きます。ガザとヒロシマは同じだ…という言葉は、爆弾の威力の計算上でも言われるまでになりました。

私たち核のち晴れは、このような市民に対する武力行為の停止を求め、以下の呼びかけに賛同しました。


  • 日本YMCAが実施した要請書「現在ガザ地区で起こっているジェノサイド(大量虐殺)を止める報道を!」(賛同呼びかけ)

  • 日本国際ボランティアセンターが実施した緊急アクション【日本のNGOによる外務省への要請文:イスラエル・パレスチナにおける武力行為の即時停止への働きかけを求めます】

戦争の犠牲になるのは市民です。私たちは戦争の犠牲者をこれ以上増やさないために、今できることを考え、実行していきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

参考


核のち晴れ活動について

核のち晴れは、2023年8月に設立された東京を拠点とする市民団体です。
核兵器廃絶に向けた議員面会や勉強会の活動を展開していきます。

活動に興味のある方は、instagramのDMあるいは下記メールからご連絡ください☀
kakunochihare**gmail.com
**を@に置き換えてください

最後までお読みいただきありがとうございました❤❤

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