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夫婦口座管理のライフハック

わたしたち夫婦が同棲を始めたのは1年ちょっと前で、家賃や食材・日用品などの生活費の負担は完全折半している。

パートナー間のお金の管理方法はいろんなパターンがある。

Q. 家計の管理、どうしてる?【結婚5年以内の共働き夫婦の場合】
1位 妻が管理、夫は小遣い制 47.4%
2位 財布は夫婦で別々。支払い項目別に家計を分担 18.9%
3位 夫が管理、妻は小遣い制 15.3%
4位 生活費をそれぞれの収入に合わせて一定の割合ずつ負担。残りはそれぞれの小遣いまたは貯金 8.4%
5位 生活費を半分ずつ分担。残りはそれぞれの小遣いまたは貯金 6.3%

わたしたちは5番目のやり方を採用してるけど、都内のDINKSは2位、4位、5位のどれかでやってる人が多いと思う。

で、具体的にどうやって共益費を管理するのか?という点が、なかなか情報がなかったのだが、ふたりで模索して効率的なやり方にたどりつけたと思うので、まとめておきたい。

それぞれの名義で共通口座を作る

まずはじめに、夫婦それぞれの名義で、共益費用の口座を楽天銀行で新しく開設した。(夫婦同じところで、かつネット銀行で作れれば住信SBIとかでもいいはず)

どちらの勤務先も、給与口座を2つ設定できたので、毎月の給与から一定額が楽天銀行に振り込まれるように設定。

仮に、お互いの給与が手取り30万円で、10万円ずつ共益費を負担するとすると、以下のようなイメージになる。

スライド1

共有口座というと、夫婦で1つの口座を作るように想定するが、それぞれの名義の2つの口座を作って共有したところがポイント。

夫婦のどちらかが、毎月給与が振り込まれたらその都度共有口座に移す、みたいなルーティンを避けることができた。

家賃の支払いは自動送金を活用

同棲する部屋は夫の名義で借りたので、夫の楽天口座を引き落とし元として登録。

そして、家賃の引き落とし日の前日に、わたしの楽天口座から半額分が自動送金されるように設定。楽天銀行を選んだのは、この自動送金が無料でできるためだ。

家賃が12万円だと仮定するとこんな感じ。

お財布4つ型

私が振込みを忘れて残高が足りず、家賃の引き落としができなかった…みたいな事故を防ぐことができる。

食費はデビットカードで支払い

楽天銀行のもう一つのメリットは、デビットカードが年会費無料で作れること。それぞれの口座に紐づいたデビットカードで、ふたりで使う食費・日用品・デートの外食費などを支払っている。そうすることで、都度精算しなくて済む。

2つの口座の残高に偏りが出てきたら、そのときだけ楽天銀行間で手動でお金を移す。

「口座を2つ作らなくても、1つの口座でデビットカードが2枚あればいいんじゃないの?」と思ったんだけど、それができる銀行は数行のみで、大手メガバンクなどでは無理だった。

Moneytreeを夫婦の家計簿代わりに

夫婦どちらも家計簿アプリMoneytreeをインストールして、2つの楽天口座どちらも登録。
2つ分の口座・デビットカードの履歴がそのまま家計簿になる。

ちなみにMoneytree使ってない人はぜひ試してほしい。支払先から自動で費目を判断して、「今月は服を買いすぎた」とか「携帯代が年間費のXX%も占めてるのか~」みたいなことが一目瞭然になる。


当時考えうる中でベストな手段を取れたと思うので、同棲始めるカップルに参考にしてもらいたい。こういうパートナー間のライフハックってなかなか共有されづらいけど、ほかの人のも色々聞いてみたいです。

【2020/8/29追記】ちょっとアップデートしました

住宅購入をしたり、わたしが転職をしたり、色々変化があったことにあわせてしくみをアップデートしました。

基本的に「夫婦で同じ金額ずつ共有費を」「個人口座のお金は自由」「家計簿管理はしない」「振込・送金のルーティンは絶対に作らない」といったコンセプトは変えていない。

↓手取り30万円・家賃12万円の前提で、新しいしくみを絵にするとこんな感じ

アップデート版

※以下かなりマニアックな話をしています

変化点その①わたしの給与の入金が1口座になった
転職して給与を2口座に分けて受け取れなくなったので、自分のメインバンクから自分名義の共益費口座に自動送金される形にした。
これにあたって、メインバンクを住信SBIネット銀行に変更しました。理由は他行宛の振込手数料がMAX月15回まで無料のため!共益費口座は楽天のまま。
ちなみに他行宛振込手数料無料は、住信SBIのほか、楽天やイオン銀行も条件良い。メガバンクやゆうちょにも頑張ってほしい。

変化点その②デビットカードではなくクレジットカードに変えた
日用品の支払いを楽天銀行のデビットカードでしていたところを、楽天カードに変えた。もともと所有していて個人の買い物に使っていた楽天カードを、共益費の買い物専用にした。

もともと楽天経済圏の住人なので、楽天銀行と楽天カードを紐づけることによるポイント+1倍を取りに行くことがおもな目的。

変化点その③夫婦間での送金をやめた
それぞれの名義の共有口座での送金をやめた。というのも、カップル・夫婦間でも金額や内容によっては贈与税がかかる可能性があり(生活費など資産性がなく、社会通念上OKであれば問題ないかと思うが…)そのリスクを避けるため。

結果、生活費はわたし、家賃(というか住宅ローンの返済)は夫、という形で費目ごとに口座を分けることにした。夫が食材や日用品の買い物をするときは、わたし名義の楽天カードから家族カードを作って、そこから払ってもらうことで、全部わたしの口座から落ちるようにしている。

【余談】共益費を現金で支払ってしまったとき
すべての生活費を共益費用のクレジットカードで払えれば一切精算をしなくてよいが、個人経営の飲食店などどうしても現金しか使えず、かつその場で割り勘ができないときはある。

そういうときのために夫婦Slackに「お金貸し借り」チャンネルを作ってそこに「あさえ ○○(店の名前) 5000円」とか記録しておいて、たまってきたら2-3か月に一度まとめて精算している。
LINEだと流れてしまうので、Slackで専用チャンネルを作っておくのが効率よいと判断。とにかく夫婦Slackは無料だしおすすめ!

あとは最近はカード使えない店でもだいたいPayPayは使えるので、PayPayアカウントに共益費クレカを紐づけておけばこの問題は回避できている。

【悲報】Moneytreeと楽天銀行が連携しなくなった
2020年5月からMoneytreeと楽天銀行の連携が非対応になりました…
詳しくはMoneytreeからもリリースがあったけど、今後再度対応する可能性もあるっぽい? 一部資産だけ見れないの不便すぎるので頑張ってほしい。ちなみにZaimとか他のアプリなら大丈夫そう。

こういうしくみづくりは、つくる瞬間はめちゃくちゃ面倒だけど(今回の変更もまあまあ大変だった)、一度つくってしまえば二度とルーティンワークをしなくていいので楽です。


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