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鬱を振り返って

「もうすっかり良くなったな」
「やっとここまでこれたな」
と思えるまで鬱から回復して、かれこれ10年になります。

鬱病だった当時は、ただ存在しているだけで地獄。
何をしていてもしていなくても地獄。
という感じでした。

生きてることそのものが苦痛でしかない。
五感を閉ざしているような感覚。
何も感じない無感覚な日々。
入れ替わりやってくる激しい怒りと憎しみ、殺意。
そして燃え尽きて、死んだようになる。
その繰り返しでした。
生きる屍とはこういうことをいうのだ、と思いました。

生きてるから辛い。だから消えたい。
そう思っていました。

でも、今当時を振り返ってみると、
そうではなかったのかもしれないと気づいたのです。

生きてるから辛いのではない。
生きていなかったから辛かったのだ

と。

親や周囲の言うことを聞きすぎて、自分のことが分からなくなっていたんです。
私は私を少しずつ殺しながら、瀕死になっていたんですね。

鬱からの回復に至るまでの道のりは非常に辛く険しいものでした。
私の場合は自分で自分に荒療治を課して5年で回復しましたが、今思えばもっと自分に優しく、もっと労われば良かったとも思いますが、これもまたプロセスだったのでしょう。

わたしはわたしで良かったのだ。

たったこれだけのことを学ぶための長い旅でした。

生きているから辛いのではない
死んでいたから辛かったのです。
自分を殺していたから辛かったのです。

もっとわがままで良かった。
自分を嫌いになる必要なんてどこにもなかった。
ただそれだけでした。

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