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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と…
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2018年5月の記事一覧

第30段「カッコーが鳴いたら豆をまく」

第30段「カッコーが鳴いたら豆をまく」

カフエマメヒコ井川さんたちと畠仕事を北海道で2日間体験。
北海道では、カッコーが鳴いたら豆をまくと言うらしい。
たしかに森ではカッコーが鳴いていた。
畠を耕し、ジャガイモ、かぼちゃ、貝豆を撒く。

ものすごくいろんなことを教わった。実際にやってみなければわからないことってのがある、何が大変で何が大切で何が面倒くさくて何が素晴らしいか。畠では大地から身体に反射する地の力を感じた。東京のアスファルトで

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第29段 「近道は遠回り」

第29段 「近道は遠回り」

今日「企画の通し方」的な本の編集会議にて、上司を説得する時「ライバル社はこのやり方でヒットしてます」的説得せよ!みたいな話になったので、この本の企画自体はそう説得したんですか?って聞いてみたら違ってた。
そんな説得で上司を納得させたってダメだと思ってるのに、その本自体がそれ書いちゃダメだ。

「こうすればヒットする」的な本や番組は作るの難しい。
だってその本や番組自体がヒットしてなきゃ嘘だから。

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第28段「星座を繋ぐもの」

第28段「星座を繋ぐもの」

宇宙空間に別々に輝く星々を地球から見たらある星座の形につながったりする。
その星々にどういう繋がりが見えるかは結局その人の視点と想像力次第。
だから会社の組織しか考えてない人には人間同士が組織図という形の星座でしか見えなかったりする。人間を上下関係でしか見ない人には、その上下関係でしか星座が繋がらない。
自分の視点を変えることで違う形の星座が見える。
自分の想像力を使うことで新たな形の星座が発見さ

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第27段「知性の反逆"Rebellion of Intelligence"」

第27段「知性の反逆"Rebellion of Intelligence"」

投票とか視聴率とか、人は何で年代に分けて分析したがるのだろう?それがさぞ客観的な見方だと言いたげだけど、結局一個人の意見や想いを軽視してるだけだと思う。その人が何歳だろうが反対だから反対で賛成だから賛成、嫌いだから嫌いで好きだから好き、そんな個人の主観があるだけなのに。

年寄りだからやれ言い様に惑わされただの若い人がやれ投票に行かないからだの、年寄りでもちゃんと判断してるし若くても投票行く奴

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第26段「仕事の渦を作る、渦巻き思考」【frame→vortex】

第26段「仕事の渦を作る、渦巻き思考」【frame→vortex】

儲かる儲からない置いといて未来に向けて最近色々やっている。仮想通貨、YouTuber、小説、ドラマ、書籍プロデュース、オンラインサロン、アーティストマネジメント、番組、映画、フェス、広告、高校生、どれも既存の仕組みじゃ今や説明できないし、しても多分理解されない。だからおもしろい!

例えばAという人(会社)から仕事の依頼がB(僕)に来て、Bが成果をAに戻すだけだと良くも悪くも仕事は一対一の関係

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第25段「西城秀樹さん」

第25段「西城秀樹さん」

オトナの!に奥田民生さんがゲストで出た時、「人生最後の日に聴きたい曲は?」という番組からの質問で、西城秀樹さんの傷だらけのローラと答えてくださった。同じ地元のスターがテレビで歌うのを見て自分も歌手になりたいと思ったきっかけだったからだと。

さんまのからくりTVのからくりビデオレターの地方でのロケの時、もしヒデキさんという方で60歳の人がいたら、「ヒデキ、還暦。」って言ってくれるかなって、どの田舎

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第24段「歩いて、車で、スプートニクで」

第24段「歩いて、車で、スプートニクで」

人はいろんな瞬間にいろんなABテストを繰り返して生きてるのだろうけど、最近(自分も含めて)いろんな人がその瞬間に間違ってる方を選んでる気がする。
いっそのこと、もうなにもかもが間違ってるような気もする。
でももしなにもかもが間違ってる世界なら、それはもう間違ってない世界ってことなのかもしれない。

自分がそれを選んだのならば、例えそれが間違ってるとしても、そういう人生を選んだってことなんだ。
大多

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第23段「都会に集まる意味」

第23段「都会に集まる意味」

都会に人が集まるメリットは、色々な人と情報や仕事が口コミで交換できるから。
昔のテレビ局も出版社も色々人が入ってきて色々情報や仕事が集まってきた。
でも今やセキュリティが厳しくて、関係者以外は入れない。なので入構パスを持っている関係者としか交流しない。
どのテレビにも同じ人しか見ないのは、実はそれが理由。
その情報の混交が果たせないのなら、もはや都会に集まっている意味が無いのではないか?

例えば

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第22段「なにかの権威なんかより、その人の人生の方がはるかにはるかに重要なのだ」

第22段「なにかの権威なんかより、その人の人生の方がはるかにはるかに重要なのだ」

今回のわいせつ容疑と謝罪についてまたいろんな事情を聞いてしまった。。。少なくとも言えることは、あらゆる領域でいままでの権威がもはや権威ではなくなって来てること。
というか権威を笠に着て何かを封じ込めようって行為自体がむしろその権威を失墜させるってこと。それ自体はよいことだと思う。

事実あったこと、それが報道されること、報道されないこと。
そう報道しようという意思、そう報道しないという意思。
その

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第21段「コンテンツは無くなる、中身から渦へ」

第21段「コンテンツは無くなる、中身から渦へ」

2018年も5月、いろいろな場面で変化の兆しが見えます。
個人的には、長年働いていたテレビ局を辞めてフリーになっての2年目です。
僕の周りの景色も一変しました。興味深いことに、やっていることはテレビ番組の制作という意味では、実はそんなに変わらないのにも関わらずです。
つまり行為自体が変わることがなくても、その行為をしている人間の意識が変われば、状況というのは一変するということです。
そしてそれは、

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第20段「何を質問するか?」

第20段「何を質問するか?」

相手にインタビューする時の質問は、自分が聞きたいこと聞くんじゃなくて、相手が答えたくなるような、相手からおもしろいこと引き出せるような質問すること。
それを気にするだけで俄然インタビューもトークショーもテレビ番組もおもしろくなるのになあ。
子供の頃教わった「相手の気持ちになってみよう」が真実。

なので普段の会話とかSNSとかでも相手が困るような鋭い質問するのが自分のトーク術だとか、質問力だと

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