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36歳未経験者がIoTエンジニアに内定しました(3/3) 転職活動を戦い抜く10のテクニック編

思わず長々と書いてしまいましたが、最終章第3話です。

第1部:これまでのキャリア、プログラミング学習遍歴
第2部:36歳からのジョブチェンジの迷い
第3部:転職活動

第3部では、僕の転職活動の具体的な戦い方を共有したいと思います。

転職活動サバイブ作戦(0)Google sheet

まず僕はGoogle sheetで「転職」と言うファイルを作り、全ての情報をそこに一元化することにしました。受けたい会社のリスト、スケジュール、心構え、応募文章のテンプレート...全部です。

転職活動ってなかなか腰が上がらないもの。そして、何から手をつけていいかわからなくなりがちでした。なので、すぐに取り掛かれるように仕組み化したかったです。そこで、1日の中で転職活動する時間が来た時は「とりあえずこのファイルを開く!」ということを習慣化して心理的ハードルを下げるようにしました。Google Calendarの予定の中にこのファイルを添付しておいてショートカットでアクセスできるようにもしておきました。

転職活動サバイブ作戦(1)大スケジュール

Google Sheet「転職」に週間カレンダーを作って、そこにざっくりとした日程感を書き込みました。10/19週は志望度Xを応募する.......本命は11/16週からと言った具合です。

新卒でも中途でも皆似たような戦略を取ると思いますが、デジタルに日程を決めているのと何となく進めているのでは、スピードが変わってくると思います。自分は頑張ってやっているつもりでも時間って結構早く過ぎてしまうので、「え、もうこんな時期!?」という結果を避けたいですよね...。

転職活動サバイブ作戦(2)会社のリスト化

気になる企業をリスト化していきます。事業内容、募集ポスト、応募条件、何がいいと思ったか(→後々志望理由作成に役立つ)などをメモしておきます。ZOZOとかYahooとか有名なIT企業ならいいんですが、聞いたことのない会社だとそれがどんな会社だったかって覚えてられないんですよ...。しかもそれがいくつもあると完全白旗。そして、志望度によってA-Eとつけていきます。

また応募したら、応募した日、選考結果などをそのリストにざっくりメモできる欄も作りました。何件応募したかという行動の実績が見える化、数値化されるというメリットがあります。

転職活動サバイブ作戦(3)ゲーミフィケーション

「今日は、転職活動を進めるぞ!」と漠然に思って1日を始めて、「いやー、今日めっちゃ転職活動したわー♪」って満足できる1日を過ごせる人って世の中にどれくらいいるんでしょうか。僕はできません。「なんか今日何にも進まなかったな...てか今日何やったっけ?」という日があると気持ち悪かったです。

なので、1日にやることを明確に決めてから動くようにしました。「今日は職務経歴書を直す」「今日は2社応募する」「今日は新しい企業を1件見つける」という感じでなるべく具体的に。そして、実行したタスクは横線で消す(Google sheetでMacではShift + Command + x)。不思議とこれが小さな達成感があっていい感じでした。モチベーションを保てたと思います。

転職活動サバイブ作戦(4)会社の探し方

知っている会社、自分が好きなサービスを運営している会社、転職サイト(Green、Wantedly)あたりは、誰もが使うリソースだと思います。

Wantedlyが求人サイトだってことは広く知られていると思いますが、Meetupってご存知でしたか?Wantedlyの求人は、僕にはあまり相性がよくなかったですが、一方Wantedly Meetupは結構役に立ちました。これのおかげでエンジニアの座談会に参加できて面談につながったり、ネットワークの実機研修などに参加して勉強できました。

それと、これはあまり知られていないようですが、Qiita Jobsはいい感じでした。自分がQiitaに記事をアップしていたからかもしれませんが、ここが圧倒的な高確率で面談まで行けました。内定を頂けたのもQiita Jobs経由です。

転職活動サバイブ作戦(5)応募は会社に直で

基本的に会社のHPから応募していました。Wantedlyは応募が簡単であるが故に、あまり自分の本気度を示せないなと思っていました。ただWantedlyは有料会員になれば応募時にメッセージを送ることはできるようで、僕も1週間無料で試しはしました。

志望度MAXの会社は、オフィスに直接持って行って気概を見せようと思いましたが、コロナもあるし、何より遠くてピュアにダルいな、時間がもったいないなと思ったので止めました(笑)

転職活動サバイブ作戦(6)心理的予防線を張っておく

「不採用は単純な優劣ではない。相性、もしくはタイミングである。」
「僕より若く優秀な友人すら未経験転職を諦めかけていたことがあるらしい。」
「ハリポッターの著者は何度も出版社に断られている。」

どこかの会社にフラれることは確実に起きる未来。それで傷つくくらい自分のハートが薄いガラスであることは新卒での就活、さらには幾多の恋愛経験から知っています(笑)。「ならば予防を!」ということで、自分を慰める言葉達を10個以上「転職」ファイルに書いておきました。

転職活動サバイブ作戦(7)不採用理由を問い合わせる

いくら自分を励ます言葉があってもなお、やはり不採用メールには凹みました(笑)。それがたとえ志望度の低い会社からでも、その威力は凄まじいものがありました。

僕はここで厄介なことを思いついてしまいました。「そうだ、不採用理由を質問してみよう...」というものです。ピュアに今後のスキルの磨き方、転職活動の仕方の参考にしたかったというのが正直な主要な理由ですが、意外なことに副次的にメンタルにも良い効果もありました。

不採用理由を受け取った瞬間は、凹んでいますが、電話を握ってコールしている瞬間、不思議なもので、攻めの姿勢になれます(笑)。「こちらも御社の対応、見させていただきますよ、ウフフ」という感じです。そして教えてくれれば、不思議とスッキリしますし、自分を振った会社に好感を持てるようになります。教えてくれなくても「ま、そんなもんだよね」という気分になれます。引き摺らないようになります。

で、どうやって聞いたかというと、企業側も文章として残ってしまうメールでは言いづらいかと思い、電話しました。どの企業も大抵、採用担当者までは繋いでくれます。そこからは「採用理由は開示しないことになっています」というイケズな会社と、きちんと教えてくれる会社とでは意外と半々くらいでした。

というわけで、少し勇気がいる行動ですが、結構おすすめです。

蛇足ですが、不採用通知メールに関しておもしろかったのは、このような定型フォーマットであろうコミュニケーションでも、その会社に対する印象は変わるということでした。不採用メールを受け取っても「ああ、この会社いい会社だな〜」と思える会社と、そうではない会社が分かれました。

転職活動サバイブ作戦(8)面接練習は散歩しながら

皆さんは面接ってどうやって用意しますか?私は最初、Google docsで文章を整理しようと思ったのですが、結局やりませんでした。めんどくさかったからです(笑)それに書き言葉で用意していても、実際の話し言葉で行われる面接では使えないし、原稿に忠実であろうとすると不自然になりかねません。

そこで、僕は散歩するときに、自分で自分に「なぜエンジニアになりたいんですか?」と質問し、ぶつぶつ一人で答えていました。これが心理的ハードルも低いし、役立つのでおすすめです。

転職活動サバイブ作戦(9)絶対に抱え込まない

うまくいかない時は、自分では万全を期しているつもりでも、客観的に見たら応募書類にマズイことを書いているとか、写真がマズいとかあるかもしれません。なので僕は有識者に見てもらったり、状況を報告して相談したりしていました。

万屋エンジニアチャンネル(現プログラミングアカデミー)のおさないさんは本当に親身にアドバイスをくれました。自分がほぼボロボロの状態だと思っても、おさないさんは「なんだ、順調じゃないですか」と言ってくださいました。かなり助けられました。

戦術の見直しの意味でも、精神的な意味でも、相談できる人を持つのはとても有効だと思います。

やっててよかったこと:Qiita,noteへの投稿

これは転職活動とは直接関係ないですが、プログラミング学習時からやっておいて良かったと思うことを一つ。

僕はQiitaに自分がプログラミングに関して学習したことを投稿したり、noteに雑多なことを投稿したりしていました。アウトプットが勉強法として有効と信じていたのもありますが、「せっかく頑張っていてもアウトプットが外野に見えにくかったら勿体ない」と思ったからです。僕は勉強しています!とは誰もが言えます。それを証明できる物理的な成果物があるのとないのとでは説得力が違うと考えました。

Qiita界隈では「最近初心者投稿が増えてQiitaの質が落ちた」とよく聞きます。一瞬怯みましたが、「小島よしお」になって書き進めました。それが気になる方は、noteでもブログでもなんでも良いと思います。

しかし、Qiitaには2つ利点があります。
1つは、マークダウンの書き方に慣れることができるということ。HTMLのようなマークアップではありません。エンジニアはこのマークダウン方式でメモを取る人が多いようです。
そして2つめが大きいのですが、Qiita Jobsの存在です。お察しの通り、Qiita JobsはQiitaと連携していて、企業側はQiitaユーザーがいつどのような投稿をしているか、いつどのような投稿をLGTM(Loos Good To Me。つまりイイネ)しているか見えるようです。僕はGreen, Wantedlyからのスカウトはほぼマーケティング職でしたが、Qiita Jobsではエンジニアとしてのスカウトがいくつか頂けました。

他人の言うことを聞くなー!!!!

この記事の第一話、第二話を読んでくださった方ならわかるかもしれませんが、ここに来るまでに色んな葛藤がありました。そこで一つ身をもって学んだことがあります。

それは、他人の言うことを真に受ける必要はない、いや、真に受けてはいけない、ということです。

ひとたびスマホやパソコンを開けば、インフルエンサー、転職エージェント、名無しの人々が不安を煽るようなタイトルを付けて意見を発信しています。

「30代の転職で知っておくべきこと」「若手気分はNG!38歳で転職したいエンジニアが面接で落ちる理由とは」「プログラミングスクールには行くな」「30代から未経験エンジニア転職無理ゲー」などなど。

30代の転職で知っておくべきことは人によって違うし、38歳で転職したいエンジニアが面接で落ちる理由も人それぞれなはず。

なぜそれらを十把一絡げにして、論じる人が、論じる記事が世に溢れているのか?他人の忠告を受け取った時は、その裏にある意図を捉えた方が良いのかもしれません。それが人助けをしたくて言っているただの親切なのか、お客が欲しくてやっている広告なのか。ちなみに人間は、これまでの生存競争を生き抜いてきた知恵からか、ネガティブな情報ほどより敏感に反応するようです。

きっと僕が他人の意見に真に受けるのは思考の停止。楽をしようとしているだけ。楽に成功しようとしているだけ。そう肝に銘じていきたいと思います。

ようやくスタートラインに立てたので

これを書いているのが2020年12月24日。
プログラミングを始めたのが2020年3月16日。

9ヶ月間、紆余曲折を経てスタートラインに辿り着いたこの経験を、3話かけてようやく書き終えることができました。この3話の記事が誰か一人でも役に立てればすごく嬉しいです。

ここまで読んでくださったあなた、そしてお世話になったみなさまに超感謝したいです。ありがとうございます!!引き続き頑張りやす。

いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw