36歳未経験者がIoTエンジニアに内定しました(2/3) ジョブチェンジの迷い編
いわゆる未経験(DTではない)、30代、しかも30代後半、しかも文系な私ですが、ありがたいことに、2021年1月から福岡のIT企業でIoTエンジニアとして働かせていただくことになりました。
これがゴールではなく、むしろスタートなのですが、一つの区切りなので、ここまでの道のりを記録しておきたいと思い、これを書いています。
自分のための記録ではあるものの、私と同じような境遇で頑張っている人、特に30代以上の人の参考になれば、とても嬉しいなと思っています。
書いている間に長くなりそうだということに気づいたので2部構成にしています.........と書いたのは第1部での話。やっぱ3部構成にします(笑)
第1部:これまでのキャリア、プログラミング学習遍歴
第2部:36歳からのジョブチェンジの迷い
第3部:転職活動
第2部では、決して盲目的にエンジニア転職に踏み切ったわけではないこと、どんな悩み、迷いがあったかなどを共有したいと思います。
36歳からのジョブチェンジの迷い
プログラミングは楽しいし、働き方としても理想だし、スキルも身につくしでいいこと尽くしだけど、俺36歳...という迷いはめちゃくちゃありました。
ドットインストールを始めたばかりの頃は、「ま、別にエンジニアにならなくてもプログラミングはやっといて損はないっしょ。サッカー本田選手だってやってるんだから」と、とりま手をつけてみるという考えでした。
しかし、もちろんあわよくばプログラマーになりたい!そこで、果たして36歳からプログラマーに転身するというのがどれくらい馬鹿げているのか、知人、友人をリトマス試験紙にして様子を見てみることにしました。
エンジニアの友人たちは、年上も年下も、日本人もフランス人も、ネガティブに反応する人はいませんでした。逆に「いいね!」という感じ、とっても親切にいろいろなアドバイスをくれました。本当エンジニアって好き!
一方、一部の人たちには慎重派もいました。そこに超信頼している人生のメンターや親友も含まれていました。てかその二人だけです(笑)止められこそしなかったものの、プログラミングは是非勉強すればいいけど、ジョブチェンジはよく考えたら?とアドバイスされました。自分と違った視点を与えてくれる人って、ホンッッッッッットに貴重ですよね!これまた大好き。
ネット界でアラフォーのエンジニア転職
「プログラマー35才限界説」
「30代未経験エンジニア転職は無理ゲー」
「履歴書に一貫性のないやつはオレは落とす」
上記のようにネット界には、本心で言っているのか刺激的なタイトルでPV稼ぎを狙っているのか分かりませんが、シャボン玉より繊細な僕の心を撃ち抜こうとしてくるコンテンツがそれなりに存在し、実際に僕のシャボン玉を撃ち抜いてきました。
しかしながら、同年代である30代中盤以降でエンジニアになった!という人も実在していたりします。例えば↓↓
@daikichipfm さん
@learning_geeks さん
これらの事実を総合的に判断すると、可能性がゼロではないが、超難しいかもしれないというリスクマネジメントはしておこう。そういう作戦で進めることにしました。なのでエンジニア転職一本に絞るのは止めようと思った時期がありました。
転職サイトGreenでは、マーケティング職関連の企業からの「気になる」はよく届きました。エンジニア職はゼロ。早くこの無職期間も抜け出したいし...。
転職エージェント3社に傷つく
その時期は、これまでのキャリアの延長線上である企画やマーケティング、フランス関係での転職も検討しました。未経験からエンジニアって普通みんな20代とか30代でも前半代だし、コロナで先行きわからないし、不況だし。。。
そこで、僕は大手のエージェント3社にお世話になり、この畑の転職を検討してみることにしました。つまりITエンジニア関連の転職エージェントではありません。3社とも面談で僕の経歴やスキルなどを細かく聞いてくれて、カウンセリングしてくれたのですが、面談の最後に決まって同じことを言われました。
「この3年のブランクがあるので......(難しいですね)」
自分が新卒から10年間勤めてきたキヤノンという大きい船から意を決して降り、スタートアップでマーケターとして売上倍増に貢献したことや南フランスで経営者として会社を設立した経験を「ブランク」と言われたのです。
当初は、自分の過去が否定されたようでただただショックでした。ただ、僕ももう子供ではないので冷静に考えました。
エージェントがブランクと言っているということは、そのエージェントの先にいる企業側がこの手の経歴をブランクと見るということ。ならば、自分の過去をブランクと捉えるような人たちと働きたくない。そう思うようになりました。
自分自身、その「ブランク」期間を後悔していないし、恥じてもいない。自分の経歴をおもしろがってくれる、そんな価値観が近い人たちと働きたい。
未経験エンジニア転職の先に未来はあるのか?
いうても日本という国もデカイ国。フランスに比べて国土は二分の一だが、人口は二倍。何はともあれ、どっかの会社がエンジニアとして拾ってくれるかもしれない......
そう思えるようになりましたが、問題はまだありました。
エンジニアになれたところで、その先に明るい未来はあるのか?という話です。36歳で、プログラミングに関しては新卒みたいなスキルで会社に入ってその先どんなキャリアを歩むのか。イメージができませんでした。そこで、Twitterで「30代未経験プログラマ」を見つけては、勇気を出してDMを送って、キャリアの考え方を聞いてみたりしました。無視されたり、冷たい返事が返ってきたりしましたが、@daikichipfm さんは唯一めっちゃ親身に相談に乗ってくれました。
正直ここにはまだあまり明確な答えはありません。前例のない道を歩んでいるので仕方がないかもしれません。
僕の挑戦の背中を押してくれたもの
ネガティブ要素もたくさんありましたが、同じ数くらいポジティブな要素もありました。
エンジニアの友人たちが応援してくれているという事実。彼らは口先だけでなく、貴重な時間を僕に割いてくれて色々相談に乗ってくれたり、教えてくれたりしました。
そして、転職ができるまで支払いが発生しないISA*を採用するプログラミングスクールQUELCODE(現CODEGYM)が入学許可してくれた、という事実も最後は後押ししてくれました。
*ISA = Income Share Agreement
その他に、ちきりんさんの「キャリアの一貫性なんてマジ無用」という記事も励みになりました。僕と同じような悩みを抱えている人には是非一読をお薦めしたいです。僕個人としてはこの価値観を共有しますし、もっと社会がこのように自由に柔軟になればいいのにと思っています。
最後は自分の気持ち
さて、色々逡巡してきましたが、エンジニアとして働きたい!という夢を完全に打ち砕かれたことはなく、コードを書く手は休めないでいました。
そして、振り返れば、ある時から「俺はもう絶対にエンジニアとして転職したいもん!」と100%決心していました。時期的には、万屋エンジニアチャンネルのslackコミュニティでWebサービスを個人開発を始めてからです。
理由は2つあると分析しています。
1つは、チーム開発でのサービス作りが楽しくて仕方なかったこと。
もう1つは、迷うのに疲れたことです。答えが出ないのではなく、答えがないのであって、やってみなきゃわからないなら、やってみたい。とそう思い始めたのだと思います。自分の好奇心を抑圧するのがとても苦手な性格なようです。
第3部に続く
こうして未経験ながらエンジニア転職に舵を切っていくことになります。
本当は2部構成にしようと思っていたのですが、第2部が長くなってしまいました。ただ、自分としては大事なところですし、同じように悩んでいる同年代の人々の参考になればと思っているので、端折らずに書きたかったです。
第3部で、実際にどんな転職活動をしたのか記して参ります。
いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw