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Photo by
machino_sokoyori
風がみえる瞬間
風がみえる瞬間がすきだ。草木に花、煙、湯気、旗とスカート。揺れることで風がどこからどう吹いているのかを知ることができる。目には見えないものを間接的にみる方法は、自分だけが秘密に気づいたような感じがして、優越感がある。みることは、風について間接的にでも考えることだ。
バイト先にいる50代のおじさんはウインドサーフィンをやるらしく、ウインドサーフィンにハマって、会社まで辞めてしまったそうだ。
ウインドサーフィンというスポーツは、風ともっとも近い距離にあるスポーツだと思う。そのおじさん曰く、風がある日にしかできないという希少さが、自分を社会から追い出したらしい。サラリーマンは、風の吹く日でも出社が当たり前である。
昨日に引き続き、今日も千葉では風が吹いている。やや南よりからの風だ。そのおじさんも、今頃は稲毛海岸でウインドサーフィンに勤しんでいるのだろうか。南から吹く風が、おじさんを東京方面へと運ぶ姿をぼくに想像させる。
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