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パリ五輪世代はアルゼンチン相手に5発大勝!彼らのサッカーを見て抱いた感想

 サッカー日本代表U22はアルゼンチン代表U22と対戦し、5対2で見事に勝利した。

 U22の試合を観て抱いた印象

 大岩監督の指揮するパリ世代は、アグレッシブに攻守の切り替えができて、個人のレベルが非常に高い世代という印象を受けた。

 切り替えの場面では、アルゼンチン選手を瞬時に2~3選手で囲むような場面を何度も繰り返し、決定的なカウンターなどを阻止していた。
 また、個人能力の高い選手たちが中盤には特に揃っていて、相手のプレスを落ち着いていなすことができていた。積極的に縦パスを狙うシーンも多く、相手のプレスに下げてばかりにならなかった点が非常に好印象。
 後半の立ち上がりこそ、なかなか連携が上手くいかずに、集中力が途切れているように見えた場面もあったが、そこから逆転、追加点まで持っていける能力も示していた。

 特に驚いたのは、藤田譲瑠チマ。彼はボールをさばけて、取れる。かつキャプテンシーをもつ優れた選手に映った。実際に、試合中もアルゼンチン選手に球際やテクニック面において引けを取らず、福田へのアシストなどは見事だった。

 一方で、鈴木唯人はまだまだ成長の余地があると思った。ポジショニングやキーパス、そして得点シーンなどは見事なものだったが、前半はところどころで単純なトラップミスやパスミスが目立っていた。
 10番だからこその厳しい評価かもしれないが、彼のポテンシャルを加味すればそれは妥当だと考える。パリ五輪本選の出場を掴みとるためには、中盤セントラルの3枚がいかに機能するかが重要であると考える。

 そして、個人的には松村はほぼ当確だろう。叩き込んだミドルを含め、彼のスピードやアジリティは間延びした展開では非常に効果的だ。

 パリ五輪世代は、今回招集されたメンバー以外にも、久保建英や鈴木彩艶、細谷真大などを要している。また、オーバーエイジ枠などの存在も考えれば、18人に生き残ることは決して簡単ではない。

 しかしおそらく、その緊張感がこの世代にいい雰囲気をもたらしているのだろう。パリ五輪まで残り8ヶ月。これからの闘いにも注目したい。

写真:JFA公式Xより引用

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